日経平均   27,927.37 円 ▼ 102.20 円
≪東証一部≫
売買高    10億8,694万株
売買代金  2兆5071億4900万円
値上り銘柄数 835 銘柄
値下り銘柄数 1,245 銘柄
騰落レシオ(25日) 73.77 %
為替 1ドル=113.03 円

☆ 市況概況 ☆

清水洋介,投資戦略
(画像=PIXTA)

指数は乱高下のように見えるが、実際には閑散小動き

週末の米国株が軟調、特にナスダック指数が大きく下落したことから売り先行となるかと思ったのだが、先週末の引けの買い戻しが続いているかのように、買い先行となり、堅調な始まりとなった。それでもソフトバンクGが売り気配を切り下げて始まるなど寄り付きの買いが一巡となった後は今度は逆に下値を試すような動きとなった。それでも売り急ぐようなこともなく、指数は軟調だったが、実質的にはまちまちで方向感に乏しい展開だった。

昼の時間帯も特に売り買いを急ぐようなこともなく、後場も寄り付きから買い直されてソフトバンクGや中外薬、第一三共といった一部医薬品株以外は総じて堅調となり、指数は戻りを試す動きとなった。28,000円を回復するかのような勢いだったが、最後は息切れし、手仕舞い売りに押されて下げ幅を拡大、軟調な引けとなった。

小型銘柄は手仕舞い売りに押されるものが多く、総じて軟調だった。東証マザーズ指数は大幅安、二部株指数や日経ジャスダック平均も軟調だった。先物はまとまった売り買いは少なく、指数を大きく動かすようなこともなかった。目先の持高調整の売り買いが中心となっていたようだ。

最近の月曜日の傾向として昔のように様子見気分の強い展開となっている。週末の米国市場に連れ安となることもないがやはり買い切れないという感じで総じてみると冴えない感じだ。指数に影響の大きな銘柄の値動きが悪く、指数自体は当面冴えない展開となりそうだ。

☆ テクニカル分析 ☆

日経平均
ほぼ寄り天となった。28,000円を抜け切れず、底値圏での保ち合いが続いている。まだまだ日柄か値幅の調整が必要ということだろう。

☆ あれやこれやと一言 ☆

月曜日らしい方向感に乏しい展開となった。寄り付きが高いのは意外だったが、寄り付きの買いが一巡となった後は想定通り方向感に乏しい展開となった。指数に影響の大きな銘柄に買われすぎ銘柄が多いことで指数の上値が押さえられているという感じだ。

米国でのバブル崩壊の懸念や中国の景気鈍化懸念など特に日本市場がどうしたということでもないなかでの懸念が強まっている。オミクロン株の感染爆発は見られておらず、今のところ影響は限定的であり、やはり米国の金融緩和の終了問題や米中摩擦、中国の景気鈍化などが問題となるのだろう。

個別に見ていくとまだ買える銘柄も多く、指数を見ずに個別に対応して行くということになりそうだ。積極的に買い上がる材料はないが、売り急がなければいけない状況ではない。ただ、買い上がる材料がないだけに、売りが売りを呼ぶ展開には注意が必要だろう。

今のところ「パウエルショック」や「チャイナショック」は起こりそうにないが年末高期待もはげかけており、いったん売られ始めると大きく売られることもありそうだ。当面保ち合い相場を期待するが注意も必要だろう。

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清水 洋介(しみず ようすけ)
証券アナリスト・フィナンシャルコンシェルジュ。「チャートの先生」「投資のプロ」として、講演やセミナー活動を活発に開催。テレビや雑誌などでも投資についての解説、講義なども行っている。『ユーチューブチャンネル』も人気!

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※当記事は、証券投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。