注文住宅を建てる際には、決めなければならないことが山のようにあり、どうしても優先順位がついてしまいます。今回は注文住宅を建てる際には後回しになりがちですが、実はこだわっていただきたい重要なパーツについて解説いたします。
目次
インテリアでこだわりたいパーツ
注文住宅での打ち合わせで中心となるのが間取りの作成で、何回も打ち合わせを重ね、時間を取ります。間取りを決めるのに労力を使い、家を飾るパーツにまでは意識がいかないといったケースを時折見かけます。
家のさまざまなパーツの素材や色選びも、部屋の雰囲気や住みやすさを左右する重要な要素です。できればこだわっていただきたいパーツも多いので、順に解説をしていきます。
部屋の雰囲気を決める床・壁の仕上げ
床や壁を決める際の重要ポイント |
・床や壁の仕上げが部屋の雰囲気を決める ・フローリングはツヤがあると部屋が明るく、高級感が出る ・ツヤが控えめなとき埃が見えにくい、落ち着いた雰囲気になる ・小さいサンプルで見たときと実際に貼られた場合は印象が違う ・壁紙は大きなサンプルでチェックする |
部屋の雰囲気を決めるのは床の仕上げや壁紙、壁の仕上げ方法です。とくに、フローリングやカーペットの素材や色は細かく見てほしい部分です。
フローリングのツヤ有無が部屋の雰囲気を決める
フローリングにコーティングをする方もいますが、ツヤの有無も部屋の雰囲気を決める重要なポイントになります。
ツヤがあると、部屋が明るい、滑りにくい、高級感があるなどのメリットがあります。壁や床を白にした場合、とくに映えることでしょう。
一方、ツヤが控えめな場合、埃が見えにくい、床の木目が見え木の落ち着いた雰囲気が味わえるなどのメリットがあります。
壁紙は大きなサンプルでチェックする
壁紙を選ぶ際には、小さいサンプルで見たときと広い面積に貼られた場合では印象が変わってくるものです。
壁紙選びの際には、ショールームなどでできるだけ大きなサンプルをチェックするか、CGなどを使っている会社でしたら、インテリアコーディネート後のCGを見せてもらうといいでしょう。
最近ではエコカラットというタイル状の内装用壁材をアクセントとして使う方も増えています。
部屋を豪華にするだけではなく、脱臭や調湿効果もあるので、リビングや玄関、トイレに使うケースも多いので、ぜひ一度見てみてください。
部屋や外観のアクセントになる窓枠・ドア枠
窓枠・ドア枠を決める際の重要ポイント |
・窓枠やドア枠は、色によって部屋や外観のアクセントになる ・窓枠やドア枠の色は、壁紙や床、窓、ドア、外壁とのバランスを見て決める ・窓枠やドア枠は白系や茶系が選ばれることが多い |
実際に家を建て、意外と窓枠やドア枠が目立つという印象を持った方は少なくありません。また、しばらく住んだ後に、DIYで窓枠やドア枠の色を変えたいと検討する方もいます。
注文住宅を建てる前の窓枠やドア枠の色選びは、あまり時間をかけずに決めてしまうことが多いので、注意が必要です。
特に、外から見える外壁の窓枠は外観の印象に影響を与えるので、道路から見える部分に関しては丁寧に見てほしい部分です。
他にも、室内の窓枠やドア枠も部屋のアクセントになるので、普段過ごす時間の長いリビングダイニングについては、部屋の家具やカーテンなどのイメージも考えながら検討するようにしましょう。
一般的には、窓枠やドア枠は白系や茶系が選ばれることが多いです。白系はすっきりとした雰囲気に、茶系の場合は落ち着いた雰囲気になりますが、他の色では、また目をひくデザインにもなることもあります。
色選びの際には、ぜひ壁紙や床、窓、ドアとのバランスを考えながら決めるようにしてください。
部屋のグレードを上げるスケルトン階段
スケルトン階段の人気の秘密 |
・リビングに階段をつける住宅が増えている ・踏み台だけのスケルトン階段が人気 ・開放感があり、部屋が大きく見えるのが人気の秘密 ・子どものため落下防止の防護ネットを使う |
間取りの中ではあまり重視されない階段ではありますが、最近はリビングに階段をつける住宅も増えており、階段がリビングダイニングのポイントになるケースも増えています。
現在人気があるのは、「スケルトン階段」という踏み板だけの階段で、手すりの部分は腰までの壁ではなく、鉄骨や鉄などの素材で作られたものです。
開放感があり、部屋が大きく見えるのが人気の理由です。小さい子どもがいる家庭でしたら、落下防止のネットを使うと安全面にも配慮できます。
数と場所が重要なコンセント
コンセントの数と場所を決める際のチェックポイント |
・パソコン、スマホの使用が増えコンセントが多数必要 ・掃除やお掃除ロボットの充電に使うコンセントについても考える ・ベッド周りにコンセントがあると何かと重宝する |
最近ではテレワークをする人も多く、また子ども達がパソコンやスマホ、ゲーム機を使う機会も増えてきています。そのため、コンセントの数や場所も重要になってきます。
部屋の間取りが決まったら、間取り図に家電を描き込み、どこにいくつコンセントが必要か考えていきましょう。その際に忘れがちなのが、充電に使うコンセントです。
スマホやパソコンだけでなく、掃除機やお掃除ロボットなどの充電に使うコンセントについても考えましょう。
収納でこだわりたい場所
収納があると便利な場所 |
・キッチン・洗面所はものが溢れやすいので収納スペースを確保しておく ・玄関のそばにシュークロークがあると便利 ・リビングダイニングにも収納を設ける |
注文住宅の間取りを考える際には、重要な部屋から考えていくため、収納はどうしても後回しになってしまいます。住宅を構成するものとして考えれば、「収納」もパーツの1つに分類されます。
収納は注文住宅では重要な要素で、部屋や廊下にものがあふれてしまうと、どうしても家全体が散らかった印象になってしまいます。そのため、ものが多くなりがちな場所には収納を作ることを検討してください。
物があふれがちな定番の場所
物があふれがちで、特に収納が必要な場所があります。定番の場所としてはキッチンと洗面所で、何かとストックしておくものが多い場所なので、収納スペースの大きさはしっかりと考えるようにしましょう。
あると便利な場所
玄関には下駄箱をつけることがほとんどだと思いますが、少し大きめのシュークローク(玄関横の少し大きめの収納スペース)があると便利です。
靴以外にレインコートをかけたり、外で使う掃除用品や子どもの遊び道具、ベビーカーなどを置いたりするなど、使い方はさまざまです。また、室内で使うための掃除機や掃除用品の収納場所も考えるようにしましょう。
他にも、リビングダイニングも何かと物が増えていくところです。
以前はテレビ台などに収納スペースがついていることが多かったですが、最近ではテレビを壁掛けにする人も増えていますので、リビングダイニングの収納についても考えるようにしてください。
トイレでこだわりたいパーツ
トイレの活用ポイント |
・綺麗に隠して空間をすっきりさせる ・落ち着いた色にし、部分的にアクセントクロスを使うとトイレが安らぎの空間に ・壁紙には消臭効果があるものを使用する |
トイレもどうしても打ち合わせや色合わせでは後回しになりがちな部分です。しかし、家族のトータルで考えると、使用回数も滞在時間も意外と多いことに気がつくのではないでしょうか。
風水などでもトイレがきれいだと運がよくなるといわれることが多いので、トイレはきれいですっきりとした空間にしたいものです。
きれいに隠したい収納
トイレの収納のポイントはきれいに隠して、空間をすっきりさせることです。床に置かれたトイレットペーパーのストックやサニタリーグッズ、掃除用品などはどうしても目についてしまいます。
そのため、床に置くものが最低限になるような収納をもうけるといいでしょう。
安らぎの空間にする床・壁紙
注文住宅の床や壁紙を決める際には、リビングダイニングや寝室などの面積が広いところから決めていくのが一般的です。
そのため、トイレの壁紙を選ぶ頃にはだいぶ疲れて、適当になってしまう人も少なくありません。しかし、床や壁紙はトイレを安らぎの空間にするための重要な要素です。
全体は落ち着いた色を基調にして、部分的にアクセントクロスを使うと全体が締まった印象になるのでおすすめです。
壁紙には消臭効果があるもの、汚れにくい素材のものなどもあるので、ぜひチェックしてみてください。上述したタイル状の内装用壁材であるエコカラットにも脱臭効果があり、壁の一部分に使う方も多いです。
まとめ
注文住宅を建てるなら、こだわりたいパーツについて解説をしてきました。
打ち合わせの際には、どうしても後回しになってしまいがちですが、部屋のアクセントになったり、住み心地を左右したりする重要なパーツばかりです。家づくりの際には、ぜひ参考にしてみてください。
(提供:タツマガ)
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