本記事は、天田浩平の著書『マンション投資の「ルール」は私が教えます』(講談社)の中から一部を抜粋・編集しています

マンション投資の「ルール」は私が教えます5
(画像=PIXTA)

政府までが資産運用の重要性を国民に訴える時代のなか、マンション投資の手堅さを実感してほしい

「ところで、天田さんはいつ独立するの?――」

2020年に独立する数年前から、私が幾度となくお客様から言われた言葉です。

投資用中古マンションを扱う営業マンとして、業界トップクラスの営業成績を更新し続け、2019年には自己最高実績数である年間387戸の販売記録を達成したとき、この先、自分の時間をすべて捧げても、これ以上は難しいだろうという思いもありました。

「これ以上は前に進めないなら、ほかの道を進んだほうがいいのではないか?――」

独立することを考え始めたのもその頃からです。

理想のマンション投資をゼロから考えた

私の考える理想のマンション投資とは、何よりもお客様に最大限の利益をもたらすことです。それが投資するお客様にご満足いただく唯一の道なのです。その満足が得られなければ、独立の意義もありません。

そのためには、会社としてかかる経費を極力おさえ、より多くの利益をお客様にもたらす構造にする必要があります。

考え抜いた末の結論は、会社は小さくても少数精鋭で、同じ志を持つ者でマンション投資をおすすめする仕事を、もう一度、ゼロから始めてみようということでした。

投資用ワンルームマンションを扱う仕事で、会社を大きくする以上に大事なことは、
「どうすればメリットのある物件を、つねに仕入れられるか――」
ということにかかってきます。

スリム化した会社であれば、会社維持のためにかかるコストもぐっとおさえられます。そうすることで、仕入れ価格がある程度高くなっても、つねにメリットのある物件をお客様に提供することが可能となるのです。

応援を続けてくれているお客様への感謝

しばらくして決意が固まり、独立する旨を前の会社に伝えたところ、反対されるどころか、お客様600人もそのまま引き継いでかまわない、というお許しまでいただいたのです。

独立を報告した際のお客様の反応も上々で、多くの方が、
「これからも、応援します」
と言ってくださったときは、胸にこみ上げてくるものがありました。

そんなお客様のひとりである実業家の内藤忍さんの多大なお力添えにも感謝しています。

前職時代に、マンション投資を始めたいお客様を数多くご紹介してくださった内藤さんは、独立のあいさつにうかがったときも、
「私はあなたの所属会社ではなく、天田さんを応援してきたんです。独立後もお付き合いさせてください」
とおっしゃってくださいました。

不動産という実物資産で、経済的自由を

このような恵まれた独立環境のなか、起業できたことは大変ありがたかったのですが、不運なことに新型コロナウイルスが日本でも猛威を振るい始めた時期でした。

不動産投資を検討していたお客様の熱が一気に冷めていくのを感じました。でも私は悲観はしませんでした。

なぜなら、非常時になると一時的に投資の勢いが弱まるものの、しばらくするとまた戻ることを、過去に何度か経験してきたからです。

私がよく相談にのってもらっている不動産会社の社長も冷静で、
「金融機関の引き締めは一時的なものだろうから、じきに平常に戻るだろう」
とおっしゃっていました。見通しは、やがてそのとおりとなりました。

コロナの時代も乗り越えていける

新型コロナ禍のもと、株価は乱高下をくり返し、閉店、失業・失職、減給の景気悪化に直結するニュースが飛び交ういっぽうで、私が所有する89戸の投資用物件は、毎月安定した家賃収入をもたらしてくれました。やはり不動産投資は手堅いと確信することができました。本書に取り組んだのも、その確信を広く伝えたいためでもありました。

日本人のおよそ8割以上が将来の生活に不安を感じているといわれるなか、標準的な夫婦2人の年金給付額では、その生涯で「2,000万円ほど足りない」とクローズアップされたことは記憶に新しいところです。

実際、今や、政府までが国民に資産運用の重要性を訴えかける時代になりました。

そういう状況ですので、ひとりでも多くの方の資産最大化に役立つ情報を本書に詰め込みました。私自身も、もっともっと不動産への投資で、資産拡大していきたいと思っています。みなさまにもぜひ、不動産という実物資産を通して、経済的自由を手に入れてほしいと願っています。

マンション投資の「ルール」は私が教えます
天田浩平(あまだ・こうへい)
株式会社エイマックス代表取締役。神奈川県横浜市出身。
大学卒業後、2007年、投資用中古マンションを扱う不動産会社に入社。2009年、中古ワンルームマンションを購入して、不動産投資を始める。2014年、提携金融機関のキャンペーンで融資実行件数全国1位(年170戸)を記録。以後、5年連続 販売記録を更新し、2019年(2018年10月~2019年9月)には、年間販売戸数387戸を達成。「販売戸数日本一の不動産営業マン」と話題に。2020年2月、株式会社エイマックスを設立。2021年12月現在の投資用不動産所有戸数は89戸(国内区分マンション13戸、国内1棟物件6棟75戸、海外物件1戸)。著書に『農業大卒の僕が29歳で年間170戸のマンションを売って日本一の営業マンになった秘密の方法』(KADOKAWA)、『月商6億円 日本No.1営業マンの「最速」仕事術』(祥伝社)がある。

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