運用編 ―― シングルストックローンを利用した「3階建て運用」
(画像=PIXTA、ZUU online)

超富裕層の典型例と言えるのが上場企業オーナーだ。経営する会社の時価総額にもよるが、最低でも資産数十億円であることが多く、100億円超の資産規模になることも珍しくない。

しかし、上場企業オーナーは資産の大半が自社株であることが多く、「同額を現金相当額で保有している超富裕層」とは異なる独特のアプローチが必要だろう。そこで今回は、「運用編」「税金編」「相続編」の全3回に渡って、上場企業オーナーが行うべき資産運用について考えていこう。

シティバンク、クレディスイス証券などでプライベートバンキング業務に携わり、現在も上場企業オーナーの資産管理を担当しているウェルスガーディアン代表取締役・芦澤大地氏に話を聞いた。

芦澤 大地
芦澤 大地(あしざわ だいち)
ウェルスガーディアン株式会社代表取締役。日興コーディアル証券、シティバンク銀行、クレディスイス証券を経て、2015年にウェルスガーディアン株式会社を設立証券5社(SBI証券、楽天証券、マネックス証券、あかつき証券、東海東京証券)、シンガポールUOB銀行、保険会社5社と業務提携。現在の預かり資産は約250億円。ファミリーオフィスサービスを提供。

目次

  1. 「自社株の価値を上げること」が1番の資産運用
  2. “売却できない自社株”を担保にお金を借りるニーズは強い
  3. LTVを高く算出してくれるプライベートバンクは?
  4. 証券担保ローンを活用した「3階建て運用」を行うオーナーも
  5. 自社株価下落による追証の発生に注意