この記事は2022年3月22(火)に「羊飼いのFXブログ」で公開された「小林芳彦氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。


ドル
(画像=PIXTA)

2022年3月22日(火)の正午すぎに現役トレーダーの小林芳彦さんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。

小林芳彦
1979年慶応義塾大学商学部卒、同4月株式会社協和銀行入行。 外国為替研修生・営業店外国為替業務経験後、1987年から本店資金為替部調査役。 インターバンク(フォワード)ディーラー・カスタマーデスクヘッドなどを歴任後、1989年10月よりクレディスイス銀行(資金為替部長)、1997年クレディスイス・ファーストボストン銀行(シニアセールス)、1998年バイエリッシェ・ヒポ・フェラインス銀行(為替資金部長)、2001年バンク・オブ・アメリカ(為替資金部営業部長)で数十社の法人顧客を担当。

現在の為替相場の傾向や相場観

米ドル/円は、116.35円で止まっていた2022年1月と2月の高値を一気に超えて、先週末(2022年3月18日前後)には一気に119.4円まで上値を伸ばした。まだ相場が若く「上値追いする可能性が高くなっている」と判断。

上値の目途は120円を超えてくると一層はっきりせず、心理的な抵抗線を超えてくれば121円台手前までは早そうな感じだ。

現在の為替相場の戦略やスタンス

ロシアとウクライナの停戦合意は進展が期待できない状況にあると思われる。マウリポリに対して明け渡しの最後通牒がなされており2022年3月22日(火)が期限とのこと。ウクライナはこれを拒絶しており、大規模な攻撃が予想される。

キエフと併せ、大規模攻撃があった場合にはユーロ/米ドル、ユーロ/円が売られて、米ドル/円の上値も重たくなると思うが、下がったところでは確実に買いが入ると考えられ、下値は以前ほど急落する感じには見えない。

今週の米ドル/円の予想レンジは117.8~120.85円だ。下がれば買いたい動きが非常に多く、流れはドルの上方向。戦略としては米ドル/円の押し目買いで118円台ミドルにかけて買い場探し。120円台ミドルで利食いする回転をイメージしている。

▽米ドル/円の日足チャート

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(画像=羊飼いのFXブログ)

※当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。