この記事は2022年3月18日(金)に「羊飼いのFXブログ」で公開された「西原宏一氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。


為替相場見通し
(画像=PIXTA)

2022年3月18日(金)の午前9時すぎに現役トレーダーの西原宏一さんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。

西原宏一
青山学院大学卒業後、1985年に大手米系銀行のシティバンク東京支店へ入行。1996年まで同行にて為替部門チーフトレーダーとして在籍。その後、活躍の場を海外へ移し、ドイツ銀行ロンドン支店でジャパンデスク・ヘッド、シンガポール開発銀行シンガポール本店でプロプライアタリー・ディーラーなどを歴任後、独立。ロンドン、シンガポール、香港など海外ヘッジファンドとの交流が深く、独自の情報網を持つ。

現在の為替相場の傾向や相場観

今回のFOMCまではドル金利が底堅く推移するもFOMCの結果がマーケットのコンセンサスどおりであれば、ドル金利は反落するのではないかと 想定していたが、FOMCの結果は、マーケットのコンセンサスどおりだった。

そのため、FOMC後はドルは総じて軟調。ユーロ/米ドルに対するスタンスは変わらず。 まず1.15ドルをブレイクするかどうかがテーマ。

現在の為替相場の戦略やスタンス

米ドル/円の注目は米2年債利回り。FOMCまでに1.9956%まで上昇するもその後、じり安に推移。

大学ファンドなどの特殊フローはあるも、米2年債がここから上昇しないと米ドル/円が続伸するのも難しいのではないかと想定している。

迷ったのが豪ドル/米ドル。ハンセン指数を押し上げた記事が下記の内容。

チャイナ・フォーカス 国務院委員会、経済と金融の安定を強調
北京3月16日(新華社)--中国国務院傘下の金融安定発展委員会は16日に会議を開き、国内の主要経済指標を適切な範囲に収め、資本市場の安定的な運営を維持するための措置を促した。
会議は、同委員会のトップで中国共産党中央委員会政治局委員の劉鶴副首相が主宰した。
会議では、第1四半期の経済を強化するために具体的な行動を取らなければならないとし、金融政策が率先して対処し、新規融資が適切な伸びを維持する必要があると指摘した。

(出所:新華社)

これがどれほどのパワーがあるのかピンと来なかったが、その後のハンセン指数は急反発している。そのため、豪ドル/米ドルもロングに戻した。ユーロ/米ドル、豪ドル/米ドルのロングで臨みたい。

▽豪ドル/米ドルの日足チャート

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(画像=羊飼いのFXブログ)

*:当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。