この記事は2022年3月23日(水)に「羊飼いのFXブログ」で公開された「井口喜雄氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。


米ドル/円
(画像=PIXTA)

2022年3月23日(水)の午後1時すぎにトレイダーズ証券の井口喜雄さんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。

井口喜雄
トレイダーズ証券市場部ディーリング課。認定テクニカルアナリスト。1998年より金融機関に従事し、ディーリング業務に携わる。2009年からみんなのFXに在籍し、ドル円や欧州主要通貨を主戦場にディーリング業務を行う。ファンダメンタルズからみた為替分析に精通してるほか、テクニカルを利用した短期予測にも定評がある。

現在の為替相場の傾向や相場観

2022年3月18日(金)、日銀が金融緩和の継続と円安容認の姿勢を示した一方で、FRBは急速な利上げに舵を切っており、日米の金融政策が真逆を向いたことが意識されている。

米ドル/円はショートカバーや節目のオプションを巻き込みながら120円を一気に上抜け121円台まで急上昇している。

また、ウクライナ情勢の長期化懸念から資源価格が高騰していることも円安要因となるほか、リスクオフの円買いというロジックもワークしていないため、円売りが止まらない状況。

足もとのFRBボードメンバーの発言を並べて見ても次回FOMCでは一気に50ベーシスポイント(0.5%)の利上げがコンセンサスになりつつあり、米ドル/円の地合いは相当強いとみている。

現在の為替相場の戦略やスタンス

この地合いであれば米ドル/円はバイアンドホールドのスタンスで臨むのがよさそうだ。崩れるにしても、今の米ドル/円であれば大きなケガにはならないだろう。

短期トレードができるのであれば米ドル/円、クロス円の上昇が急だっただけにスピード調整を狙った売りも可能だが、短期にとどめておきたい。

調整による下値余地に見極めがつけば、買い場を探したいと考えている。

▽米ドル/円の日足チャート

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(画像=羊飼いのFXブログ)

※当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。