日経平均 | 2万7,224.11円 △396.68円 |
為替 | 1ドル=120.43円 |
売買高(東証一部、以下同) | 15億3,323万株 |
売買代金 | 3兆4,261億7,800万円 |
値上り銘柄数 | 1,144銘柄 |
値下り銘柄数 | 954銘柄 |
騰落レシオ(25日) | 92.76% |
市況概況
日経平均は高いが・・・ 買戻し一巡感も
日本市場が連休中の米国株は、しっかりとしていたものの上値は重かった。しかし、日経平均先物は堅調だったことから2022年3月22日(火)の日本市場は買い先行になった。
寄り付きの買いが一巡したあとも特に売り急ぐことはなく、先物の買い戻しなどを中心に買われ、日経平均が先導する形で堅調な展開になった。一方、買われ過ぎ銘柄は手仕舞い売りに押されるものが多く、東証マザーズ指数は大幅安だった。
昼の時間帯も特に動きは見られず、後場に入ると指数は小動きになった。上値を試すことがなく、まったく方向感は見られなかった。前場と状況は変わらず、買い手掛かりに乏しいので空売りが入り、買い戻しで下げ渋るという展開で最後まで値持ちのいい展開だった。
小型銘柄は買われ過ぎ感がから売られるものが多く、総じて冴えない展開。東証マザーズ指数は大幅安、二部株指数は堅調、日経ジャスダック平均は小幅高だった。先物はまとまった買い戻しとみられる買いが散発的に見られたものの、手仕舞い売りも散発的にあり、指数を押し下げる場面があった。
米国市場や金利、ウクライナ情勢など「まったく関係ない」という感じの相場だった。好業績の銘柄が買われるわけでもなく、指数先行での持高調整、目先の需給だけで指数が大きく押し上げられた感じだった。
テクニカル分析
日経平均
堅調な展開で戻りを試す動きだが、75日移動平均線や雲を意識して上値が重くなってきている。遅行スパンがローソク足に上値を押さえられる形での調整となるだろう。
あれやこれやと一言
買える材料がないので空売りが積み上がり、指数を押し上げる。すると、先物の買い戻しが入り、さらに上がる。と、いう感じで指数先行での上昇が続いている。特に腰がすわった買いがみられることはなく、そろそろ上値の重さが嫌気されるのだろう。
ここで堅調な地合いが続くと、今度は4月から下落ということもありそう。月末の売りに端を発し、買われすぎたものから売られ、指数先行で下落するということになる。2020年のように急反発ということではなく、うまく行って2018年のような戻りが鈍い展開と想定する。
年初から下落するというパターンが1年おきに繰り返されているが、さらにいえば今年は2018年型でもなく、2016年型となるのではないかと思っている。企業業績の下方修正などがさらに増えると思われるし、消費に陰りが見られるということになると、ますます上値が重く、冴えない展開になるだろう。
3月期末での「再投資」などとやかましくなりそうだが、そうなると今度は逆に急落とするのだと思う。いずれにしても指数先行で右往左往しやすいので、ここからは「再投資」と騒げば騒ぐほど買い戻しが進み、逆に月末の売りに押されることになると思う。
当記事は、証券投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。