日々是相場
(画像=VectorSpace/PIXTA)
日経平均 2万6,827.43円 △174.54円
為替 1ドル=118.8円
売買高(東証一部、以下同) 18億772万株
売買代金 4兆1,427億200万円
値上り銘柄数 1,268銘柄
値下り銘柄数 826銘柄
騰落レシオ(25日) 94.96%

市況概況

売り先行となるも連休を控えた週末の買戻しで堅調

米国株は大幅高になったが、夜間取引やシカゴ市場の日経平均先物がさえない展開となったことや週末の手仕舞い売りに押されて売り先行となった。

それでも、寄り付きの売りが一巡すると買い戻しを急ぐ動きなどがあった。上値の重さが確認されると。再び売り直されるという感じで一進一退の動きとなった。それでも売り急ぐこともなく、前日の終わり値を下回ると買われるということで堅調な展開だった。

昼の時間帯は日銀の金融政策決定会合の結果が発表され手仕舞い売りに押され、後場も若干、上げ幅縮小となった。

ただ、前日の引け値を意識して買い直されるなど値持ちがいい展開は続き、値持ちの良さから買い戻しを急ぐ動きがあって高値を更新。高値圏での引けとなった。

小型銘柄は持高調整の買いが入り、堅調なものが多かった。東証マザーズ指数は大幅高、二部株指数や日経ジャスダック平均は堅調だった。

先物はまとまった買いが散発的に入り、指数を押し上げる場面が見られた。持高調整の売り買いが中心で、大きく方向付けることはなかったが、まとまった売りは少なかった。

米国株高や週末の持高調整の買いが入り堅調となった。ただ、好転した要素は何1つなく、買い戻し一巡となったものから売り直されることになるだろう。

本日の相場で空売りが積み上がれば週明けも高いのだろうが、買戻し一巡となった感もあり、再度下値を試すことになると思う。

テクニカル分析

日経平均
25日移動平均線や基準線を抜けて堅調な展開となっている。ただ、ここからは遅行スパンがローソク足に押さえられるような形で調整となりそうだ。

あれやこれやと一言

昨日(2022年3月17日)ほどではないが、「売られないから買われる」という感じで指数が押しあげられた。何かが好転したわけではなく、25日移動平均線や基準線を抜けたこと以外、米国株が高いということ以外に買い材料はないような気もするが、持高調整の買戻しで押し上げられたということだろう。

先物買い、現物売りの配当取りの動きがまだ出ているようだ。反発局面で強気な向きも多くなっているので、配当取りとしてはさやが取りやすく、いい機会ということなのだろう。いずれにしても一方向に動きやすい時期でもあり堅調な展開は続いたが、米クワドルプルウィッチングが終わってからの動きは要注意だろう。

ウクライナ問題、特にロシアの経済制裁の影響などが取り沙汰され、中国景気も気になるし、中国の立ち位置自体も注意する必要があると思う。単純に目先の需給で指数が押し上げられている状況なので、急転直下、再び下値を試すことがあると思う。

業績面を気にし始めると売りになるのではないか、と思う。週明け、連休明けが注目されるが、買い材料がない中での上昇なので、空売りが積み上がりやすく、本日も空売りが積み上がっているようであれば2万7,000円も視野に入るが、そこまで買い上がる材料が見られないことも事実だ。

当記事は、証券投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。