日々是相場
(画像=VectorSpace/PIXTA)

市況概況

インフレに対する警戒が薄れ、買い戻しを急ぐ動きもあって大幅高

2022年6月24日(金)の米国市場が大暴騰となったことを受けて週明けの日本市場も買い先行となった。

寄り付きの買いが一巡となった後は日経平均の節目である2万6,800円を意識してか上値も重くなったのだが、特に売り急ぐということでもなく、日米でのインフレ懸念、金融緩和終了の影響の懸念などが薄れたことで、目先的に売られた銘柄などの買い戻しが入り大幅高となった。関東などで梅雨明けとなったことでの猛暑関連銘柄などに注目する向きもあり、総じて堅調だった。

昼の時間帯も特に売り急ぐということもなく逆に買い戻しなどが見られて堅調な地合いが続き、後場に入ると一段高となった。積極的に買い上がるということでもないのだが下がらないから買い戻すというような感じで値持ちはよく、買い戻しをいそぐ動きで2万7,000円を伺うように比較的高値水準での引けとなった。

小型銘柄も総じて堅調だが、指数先行ということで主力銘柄ほどの上昇は見られなかった。割高感が強いものなどが買い難く、戻り売り圧力も強いということだ。先物はETF(上場投資信託)などに絡む買いが散発的に見られ、指数を押し上げる場面もあった。

売り一巡感から買われるものなどもあり、総じて堅調だった。インフレに対する警戒感が薄れたということだが、まだまだ疑心暗鬼な相場でもあり、月末の売りなどを意識して上値の重さを確認しては売り直されるということになりそうだ。

買い戻し一巡となったものから売られるということになるのか、まだまだ買い戻しが続くのかここからも空売り次第ということになるのだろう。日経平均としては2万7,000円水準の節目で上値を押さえられ、月初の買いで2万7,500円あたりまで上昇というパターンではないかと思う。

テクニカル分析

日経平均
雲を抜けてさらに上値の節目であある75日移動平均線、そして25日移動平均線や基準線を試す動きになった。さすがにここでは上値も重くなるところでもあり、雲のサポートを確認するような場面はみられると思う。

▽詳しくは解説動画をご覧ください。

当記事は、証券投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。