この記事は2022年7月30日に「月刊暗号資産」で公開された「東京ドーム、三菱UFJのシステムでホテルとスパの利用券をNFT化」を一部編集し、転載したものです。
東京ドームは29日、ホテルの宿泊券と高級スパの利用券をNFT(非代替性トークン)化して発売することを発表した。
東京ドームは今回、三菱UFJ信託銀行(MUFG)の提供する「Token Manager」「Token Wallet」β版を使用する。同プラットフォームはNFTを用いて、株主優待等の特典や、特定のアセットやサービスの利用券や会員権といった権利をUT(ユーティリティトークン=デジタル優待権)として発行することが可能だという。UTを発行する東京ドームは、「Token Manager」でUTを発行・管理し、その権利者は「Token Wallet」上でUTを受領した上で権利を行使できる。
東京ドームシティでは、現在デジタル技術を活用した認知拡大や魅力の向上、ファンエンゲージメントの強化に向けた取り組みを推進している。UTの活用が、デジタルアセットマーケットのユーザー特性把握や、エンゲージメントの構築、親和性の確認など、東京ドームシティの顧客拡充に結びつくことに期待しているという。
今回発行されるUTは、下記の2種類となる。
東京ドームホテル「スイートルームに贅沢ステイタ朝食付宿泊プラン」
- ダイニング「ドゥ ミル」のディナーコースとルームサービスで朝食がつくほか、133㎡のスイートに特別優待価格(約60%オフ)で宿泊できる。価格は11万円(サービス料、諸税込)。
- 東京ドーム天然温泉スパ ラクーア「スパ ラクーア パス」
天然温泉とサウナ、各種トリートメントサロン、レストラン、リラクゼーションスペースが備え付けられた都心のリゾートスパに、購入から60日間、何回でも入館できる最大68%オフの特別パス。価格は5万8,000円(税込)。
なお、同じく7月よりMUFGは「不動産のデジタル証券~草津温泉 湯宿季の庭 木の葉~(譲渡制限付)」に付帯したUTも開始するが、東京ドームとの取り組みでは、特定のST(セキュリティトークン)に紐づかない独立したUTの発行であるという。
STとUTを一体的に発行したい事業者や、ファンコミュニティ作りやマーケティング目的でUTを発行したい事業者も一定期間、無償で「Token Manager」「Token Wallet」β版を利用可能とする予定だ。(提供:月刊暗号資産)