1. 自国バイアスがあるから

どうしても自分の国のことはひいきして見てしまうことにあります。

―― それが、どうしてダメなんですか?

オリンピックでも、自国の選手の活躍を中心に見たのではないでしょうか。この傾向を『自国バイアス』と言います。投資は冷静で公平な判断が重要なので、このバイアスは邪魔になります。

2. 世界でのシェアが6.5%しかない

確かに、世界の株式の時価総額割合で見ると日本は世界で2番目です。

―― じゃあ、いいんじゃないですか?

しかし、その割合はわずかに6.5%しかありません。つまり残りの93.5%には投資せずに少ないところだけに投資をするわけです。

―― そうかぁ!

投資範囲が狭く有利とは言えません。もちろん日本にもいい会社はたくさんありますけれど。

3. 過去30年以上リターンが低迷してきたから

また日本は1990年のバブル崩壊以降、失われた30年と言われる低迷期が続いています。

―― 確かに…。

アベノミクス以降は円安もありかなり持ち直しましたが、それでも世界や米国に対してのリターンはかなり劣っています。

【参考】過去10年の年率リターン ドル建て(2022年8月10日現在)
全世界 9.5%
米国S&P500 13.5%
日本(MSCI ジャパンインデックス) 5.7%

4. 情報は必要でないから

日本株を選択される方の理由に『情報がよくわかるから』というのがあります。しかし私達が行うインデックス投資では個々の会社や業界の情報は必要ありません。したがって情報がわかりやすいから、日本株が良いとはなりません。