やってはいけない投資
そもそも個別株投資はすべきではない

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(画像=FAMILY STOCK/stock.adobe.com)

―― チンさん、投資雑誌を見るとトヨタとか米国ではアップルがいいとか、マイクロソフトがいいとか、コカ・コーラがいいとか書いてありますが、どれを買ったらうまくいくんですか?

特定の会社の株を買うのを個別株投資と言います。昔はインデックス投資が一般的ではなかったので、みんな個別の株に投資していました。

―― 私も父親が個別株に投資していたなぁ……。

今でももちろん方法としてはありますし、悪いわけじゃあありません。しかしはじめて投資する人や初心者にはおすすめできません。

―― わかってますよ。私じゃあレベルが低すぎると言うんですね。

1. 個別株投資は成果が人によってばらつく

そうではないんですよ。私がメインにしているインデックス投資と個別株投資では性質が異なるんです。

―― どういうことですか?

インデックス投資は、きちんと勉強して実行すれば、多くの方が成功できるのに対して、個別株投資ではどんなに勉強しても人によってばらつきが出ます。ですから自分年金づくりという確実に増やす目的にはふさわしくないのです。

―― じゃあ、個別株には絶対に投資をしない方がいいのですか?

もちろん投資資金のうちの20%とか30%を個別株で運用するのは問題ないです。

―― そして、個別株投資もうんと勉強してレベルアップすれば勝率は高まるんですよね。

2. プロの70%以上がインデックスの成績を下回る事実

それについては有名なデータがあります。米国のプロの投資家を対象にした調査ですが、なんと5年の期間ではインデックスを上回る成績を出せたプロは25%もいなかったんです。

―― え?

そして、個別株の場合、どこまでレベルアップすればいいのか、基準はわかりませんね。レベルアップするにしても個別株投資に必要な能力や勉強とインデックス投資に必要なそれとは全く違います。