本記事は、渡部建氏の著書『超一流の会話力』(きずな出版)の中から一部を抜粋・編集しています。

バラエティ番組化する日常生活のコミュニケーション

コミュニケーション
(画像=blacksalmon/stock.adobe.com)

目の前の出来事に対してすばやくリアクションできるかどうかは、バラエティタレントにとって次の仕事がもらえるかどうかの生命線になります。

バラエティ番組では、タレント同士で自分のリアクションをテレビに映してもらえるかどうかの奪い合いをしているのです。

ただ難しいのは、毎回毎回、ひたすら大きなリアクションばかりしていてもダメ、というところ。

ワンパターンだとウソくさく感じるからです。

緩急・強弱をつけたり、たまにボソッとつぶやいたり、そういう変化がある人は仕事をもらい続けられます。

また、笑うのが得意な人がいれば、泣きのリアクションが得意な人もいて、そのあたりで分けが行われています。

ちなみに、バラエティ番組でひとりだけノーリアクションだと、じつはほかの出演者にも迷惑がかかることがあります。

たとえば4人のタレントが写っているグループショットのなかで1人だけ笑っていなかったりすると、その1人のせいでグループショットそのものがカットされてしまったりするのです。