「味」と「空間」にこだわるシティダイニングが事業拡大へ、麻布十番に新店舗を続々オープン

今回は、2022年1月にCOOLで募集をした「THE CITYダイニング事業ファンド#4【特典付】」より、ソーシャルレンディングで資金調達したプロジェクトのその後を前後編にてお届けする。

株式会社シティダイニングは、収益商業ビル「THE CITY」シリーズなどの開発を手掛ける株式会社シティホームズの子会社で、東京都内で焼肉やすっぽんとフカヒレの料理などの飲食店を経営している。ソーシャルレンディングで集めた資金を活用して、新たに創作イタリアンと居酒屋業態の店舗をオープンした。コロナ禍で外食産業が大きな打撃を受ける中で積極的に新規店舗をオープンさせているのは、「お客様においしい料理と心地よい空間を楽しんでいただきたい」、「飲食業界を盛りあげたい」という想いから。今回、新たに立ち上げた『Italian Bar ROMANO(ロマーノ) 麻布十番』と『麻布十番 居酒屋 あさごや』について、同社の田中氏、シティホームズの山本氏に話を聞いた。

▽お話をお聞きした人

山本氏
AM会社で証券アナリストを務め、精密機械メーカーでIR、複数の不動産会社で上場準備を経験。現在は財務、経営企画、情報システムを担当する。
田中氏
外資のアパレル企業を経てシティダイニングへ。広報や店舗管理等を担う。

飲食事業拡大のためソーシャルレンディングで4度目の資金調達

――COOL社のソーシャルレンディング「THE CITYダイニング事業ファンド#4」での調達資金について、『Italian Bar ROMANO 麻布十番』と『麻布十番 居酒屋 あさごや』でそれぞれどのように活用されたのでしょうか?

山本 主な使途は『Italian Bar ROMANO 麻布十番』と『麻布十番 居酒屋 あさごや』の内装設備ですね。スケルトン状態で物件を借り、そこからカウンターや椅子などの内装の他、冷蔵庫などの厨房の機器を揃えるために活用させていただきました。

――それ以前の3回のソーシャルレンディングは、親会社である株式会社シティホームズの不動産事業で募集されました。別事業であるレストラン事業での募集に踏みきった経緯を教えてください。

山本 飲食業界はここ数年間、コロナ禍の影響を受け続け、シティダイニングとして店舗を増やしていませんでした。そのような中でアフターコロナを見据えた新規出店計画が持ち上がり、ご相談させていただきました。結果、同業他社様よりも早いタイミングで事業拡大に乗り出せたと思います。

――募集後、周囲のリアクションなどはありましたか?

山本 店舗については各メディアから取材を受けるなどの反応がありました。代表的なもので言えば、『東京カレンダー』に『Italian Bar ROMANO 麻布十番』を取り上げていただきました。

田中 『麻布十番 居酒屋 あさごや』もWebメディアに載せていただきましたし、ターゲットにしている層の方々に伝わるよう様々なメディアにご紹介していただき、大変ありがたく思っています。