この記事は2022年12月22日に「月刊暗号資産」で公開された「ポリゴン、hiやマスターカードと提携してNFTデビットカードをローンチ」を一部編集し、転載したものです。
ポリゴン(MATIC)は19日、モバイルバンクプリ「hi」およびマスターカード(Mastercard)と提携し、NFT(非代替性トークン)の生成を可能にしたデビットカード「hi Crypto&Fiat Debit Mastercard」をローンチすることを発表した。
最大の特徴は、ポリゴンチェーン上で独自のNFTを発行し、カードをカスタマイズできることだという。
hiは発表で、「NFTアバターのカスタマイズを可能にし、世界中の9000万を超えるマスターカード加盟店でデジタル資産と法定資産を使用できるようにする初のカードプログラムだ。メンバーは多数のデジタル・サブスクリプションを選択して使用できるだけでなく。使用中にクリプト・リワード(報酬)を獲得できる」と説明した。
また、hiの共同創設者であるシーン・ラッチ(Sean Rach)氏は声明で、「このカードは見た目が素晴らしいだけでなく、実際にオンライン・コミュニティに属しているかを示す優れた方法だ。ステーブルコインやその他の暗号資産などを柔軟に使うことができる。魅力的な金銭・ライフスタイルの報酬を組み合わせることで、私たちのカードが市場のゲーム改革者になると確信している」と述べた。
hiデビットカードでは、hiの独自トークンである「HI」をステーキングすることで、様々な特典を得ることができるという。
また、会員ランクは6つあり、それぞれのカードによってリワード受け取りに必要なステーキング量や利率が異なる。
中でもゴールドメンバー以上であればNFTカスタマイズにおいて、マスターカードのカードデザイン基準を満たすことを条件に、NFTアバターでカードの表面をパーソナライズできるという。使用できるNFTコレクションとしては、「CryptoPunks」、「Moonbird」、「Goblins」、「Bored Apes」、「Azukis」などの名前が挙がっている。
なお、NFTカスタマイズはシルバーカードの段階から可能だ。
マスターカードのクリプト・フィンテック担当シニアバイス・プレジデントのクリスチャン・ロー(Christian Rau)氏は声明で「暗号資産(仮想通貨)とNFTに対して顧客の関心が高まり続けている中、私たちはそれらを利用したいコミュニティにとって利用しやすい決済の選択肢になるよう取り組んでいる。hiと協力し、市場でイノベーションを推進し続け、これらのカスタマイズ可能なカードをマスターカードの持つ安全性とセキュリティとともに実現できることを誇りに思う」と述べた。
ローンチ段階でhiデビッドカードはEEA(欧州経済領域)の25ヵ国以上と英国のhiメンバーが利用できるという。(提供:月刊暗号資産)