この記事は2023年1月24日(火)に「羊飼いのFXブログ」で公開された「小林芳彦氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。


FXトレード戦略
(画像=takasu/stock.adobe.com)

2023年1月24日(火)の午前11時すぎに現役トレーダーの小林芳彦さんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。

小林芳彦
1979年慶応義塾大学商学部卒、同4月株式会社協和銀行入行。 外国為替研修生・営業店外国為替業務経験後、1987年から本店資金為替部調査役。 インターバンク(フォワード)ディーラー・カスタマーデスクヘッドなどを歴任後、1989年10月よりクレディスイス銀行(資金為替部長)、1997年クレディスイス・ファーストボストン銀行(シニアセールス)、1998年バイエリッシェ・ヒポ・フェラインス銀行(為替資金部長)、2001年バンク・オブ・アメリカ(為替資金部営業部長)で数十社の法人顧客を担当。

現在の為替相場の傾向や相場観

先週18日(水)、日銀の金融政策に関して黒田総裁は現状維持と発言し、並びに20日(金)のダボス会議では「大規模な金融緩和を続ける」という発言をした。

これにより、海外勢の円買いポジションが砕け散った格好となった。よってここからは、黒田氏が退任しない限りYCC(イールドカーブ・コントロール)の調整は入らないだろうと思う人間が増えてくると予想する。

今までのように円買いで攻めるのは、少なくとも次期日銀総裁決定までは無理だと考えるだろうし、3月の日銀政策決定会合では、黒田氏の退任まで時間がないため、その段階でYCCの修正をするはずはないと考えるだろう。

海外勢もそのことに気付き始めたため、円買いをする材料も理由も、もはやなくなってしまった。

現在の為替相場の戦略やスタンス

今週の米ドル/円予想レンジは127.50~131.50円。本日24日(火)午前中は売り気が強かったため、昨日23日(月)同様ショートが溜まり、ジリジリと上がりそうな気もする。ただ、昨日23日(月)のように130.89円の高値を突破するのは容易ではないだろうから、あまり高値更新は考えないほうがよさそうだ。

今週はレンジ内でのもみ合いを予想するが、戦略的には、週前半、本日24日(火)辺りまでに128円台や129円台前半辺りまでの押し目があるなら買いたい。ただ、週前半で押し目がなく上値が131円台などになったら、その場合は売り場を探して売りから入るスタンスでいいだろう。

▽米ドル/円の日足チャート

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(画像=羊飼いのFXブログ)

※当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。