この記事は2023年1月23日(月)に「羊飼いのFXブログ」で公開された「竹内のりひろ氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。


FXトレード戦略
(画像=metamorworks/stock.adobe.com)

2023年1月23日(月)の午前8時過ぎに現役トレーダーの竹内のりひろさんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。

竹内のりひろ
1990年、カナダ系の銀行で為替ディーラーになる。HSBCでは米ドル/円のチーフトレーダーを務めるなど20年以上にわたって為替市場の第一線で活躍。現在は個人トレーダーとして自己資金を運用するほか、情報配信を行なう

現在の為替相場の傾向や相場観

先週1週間の主要通貨の対ドルでの騰落は、来月のFOMCを前に早くも様子見姿勢強くまちまちの展開となっている。円(-1.35%)は下落通貨のなかでは最上位。週末にかけて米ドル/円が買い戻された余波が残る。

先週注目の日銀金融政策決定会合は、市場が期待した再修正にはゼロ回答だった。米ドル/円は、3円の上昇後に4円の急落と乱高下を演じたが、引き続き日銀の政策修正への思惑がくすぶる。

現在の為替相場の戦略やスタンス

今年は、3月と4月に相次いで日銀の正副総裁が任期満了をむかえる。この後任人事だが、今週より通常国会が開会となり、いつ発表になっても驚かない。すでに先週はロイターが来月2月10日提示と伝えているが、注目度の高さという点では10年前の2013年以上だ。

水面下では人選は前回以上に進んでいるとみられ、報道合戦となる可能性がある。2013年の場合、政府が人事案を国会に提示したのは2月28日だった。2週間以上早く進んでいる可能性があり、予期せぬ報道から、米ドル/円が意外な値動きをする可能性があり、リスク要因として意識しておきたい。

今週の為替市場は、来週のFOMCを前に方向感に乏しい動きを予想する。今週は米ドル/円で127.50~131.50円、ユーロ/米ドルで1.0750~1.0950ドル、ユーロ/円で139.00~142.00円とみている。

▽米ドル/円の日足チャート

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(画像=羊飼いのFXブログ)

▽ユーロ/米ドルの日足チャート

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(画像=羊飼いのFXブログ)
▽ユーロ/円の日足チャート
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(画像=羊飼いのFXブログ)

※当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。

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