1980年にドイツのケルンショーでプロトタイプが発表され、翌年の1981年に販売が開始されたGSX1100S KATANA。
そのスタイルと性能は市場に大きな衝撃を与えた。
何度かの復刻を繰り返し、2000年にはファイナルモデルが販売され、長い歴史に幕を下ろした。
特徴的なスタイルは多くのファンを生み、250cc、400cc、750ccと様々な排気量でも展開。
2019年にはGSX1100S KATANAをオマージュしたKATANAが登場している。
『MFD650KATANA』はこのGSX1100S KATANAへの愛が詰まったマシンだ。
完成度の高さから「スズキの新しいモデルですか?」と聞いてくるひともいるという。
カタナを特徴付けるアッパーカウルのフィッティングは、燃料タンクと隙間もなくピッタリと曲面にそっている。
どこから見ても違和感はなく美しい仕上がり。
この車両を制作したのがMFDモトフィールドドッカーズ東京だ。
ベースにはスズキのSV650X ABSを使用している。
MFDモトフィールドドッカーズではアッパーカウルはキットパーツとしても販売しているが、東京店ではこの展示されているデモ車両のカスタム内容で購入する方がほとんどだという。
「このデモ車を制作して店頭においたところ、5〜6台は“この車両と同じ内容で作って欲しい”というオーダーをいただきました。車両本体価格にカタナのアッパーカウルがセットになったMDF650KATANAは、118万5290円なのですが、デモ車はさらに塗装やシートの張替え、ウインカーの変更などのカスタムが施され、約140万円となっています」。
完成度の高さとコダワリを目の当たりにしたら、同じのが欲しいとなるのも納得できる。
しかも、そのコダワリがすごいのだ。
何の変哲もないシルバーの様に見えるが、これは実際のGSX1100S KATANAとほぼ同色。
ほぼ同色というのは、スズキでは色を表すカラーコードは存在するが、カラーの細かい調合までは知らされていないのだ。
昔からカタナを取り扱いカスタムなどを行ってきたMFDモトフィールドドッカーズだからこそ、色に関してもノウハウがある。
各部の色の塗り分け、シート表皮なども往年のKATANAを可能な限り模している。
ミラーに至っては純正品を使用!!
キットを装着したものとの価格差が約20万円近くあったとしても、この内容を後から自分でやろうとしてもその金額では収まらないはず。
こんな、KATANAへの愛が目一杯盛り込まれた車両を制作したMFDモトフィールドドッカーズとは、いったいどのようなショップなのか?気になる読者もいることだろう。
ショップの特色を紹介していこう。