会社四季報の達人になるための2ステップ

本記事は、渡部清二氏の著書『会社四季報の達人が全力で選んだ 10倍・100倍になる！超優良株ベスト30』（SBクリエイティブ）の中から一部を抜粋・編集しています。

◯この2ステップで誰でも四季報の達人になれる

(画像=Liubomir/stock.adobe.com)

この6つのパーツは、2種類に大別されます。1つが文字・画像情報、もう1つが数値データです。

文字・画像データには、

・A…… 証券コード・社名（その他、会社の特色など）
・B…… 業績予想記事・材料記事
・D…… 株主・役員・連結子会社
・N…… チャート・株価指標（※こちらは数値データも含まれます）

が該当します。

(画像=会社四季報の達人が全力で選んだ10倍・100倍になる！超優良株ベスト30)

(画像=会社四季報の達人が全力で選んだ10倍・100倍になる！超優良株ベスト30)

一方、数値データには、

・E…… 株式・財務・キャッシュフロー
・J…… 業績

が該当します。

(画像=会社四季報の達人が全力で選んだ10倍・100倍になる！超優良株ベスト30)

上の図は実際の誌面です。

これをパッと見て、文字・画像情報と数値データのどちらを「読みやすい」と感じましたか？おそらく大半の人は文字・画像情報はすんなり入ってくるけれども、数字はちんぷんかんぷんで意味がわからない、と感じるのではないでしょうか。

そこで今回、四季報の読み方に慣れるための2ステップをご提案したいと思います。

四季報は会社の成績表のようなものなので、記されているのはその会社の評価です。評価には数字で表すことのできる評価＝定量評価と、数字では表せない評価＝定性評価の2種類があります。

最初に、数字で表すことのできない定性評価的な側面（この場合は記者のコメントなど）から見ていきます。

それを踏まえて、次に定量評価的な観点（この場合は企業業績など）から再チェックすることによって、あなたにとっての「気になる銘柄」を見つけてみようという試みです。

まずは手軽な読み物に目を通すつもりで、四季報の文字情報を拾っていきましょう。

渡部清二（わたなべ・せいじ）

複眼経済塾 代表取締役塾長。1967年生まれ。1990年筑波大学第三学群基礎工学類変換工学卒業後、野村證券入社。個人投資家向け資産コンサルティングに10年、機関投資家向け日本株セールスに12年携わる。野村證券在籍時より、『会社四季報』を1ページ目から最後のページまで読む「四季報読破」を開始。20年以上の継続中で、2022年秋号の会社四季報をもって、計100冊を完全読破。2013年野村證券退社。2014年四季リサーチ株式会社設立、代表取締役就任。2016年複眼経済観測所設立、2018年複眼経済塾に社名変更。2017年3月には、一般社団法人ヒューマノミクス実行委員会代表理事に就任。テレビ・ラジオなどの投資番組に出演多数。「会社四季報オンライン」でコラム「四季報読破邁進中」を連載。『インベスターZ』の作者、三田紀房氏の公式サイトでは「世界一「四季報」を愛する男」と紹介された。著書に、『会社四季報の達人が教える 誰も知らない超優良企業』（小社刊）、『会社四季報の達人が教える10倍株・100倍株の探し方』（東洋経済新報社）、『「会社四季報」最強のウラ読み術』（フォレスト出版）などがある。

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