本記事は、渡部清二氏の著書『会社四季報の達人が全力で選んだ 10倍・100倍になる!超優良株ベスト30』(SBクリエイティブ)の中から一部を抜粋・編集しています。

◯こんなワードはテンバガーの目印

こんなワードはテンバガーの目印
(画像=kurosuke/stock.adobe.com)

テンバガー(トヨタ自動車、ファーストリテイリング、ドン・キホーテ、STUDIOUS)が、ブレイク前にどのようなコメントをつけられていたかを見ていきましょう。

トヨタ自動車(7203)

「【特需で繁忙】朝鮮の事変で特需三千三百余台約二十億円の受注があり、一方国内、海外の需要も一転旺盛となり、このところ需要に応じきれない状態である」
「【前途】環境は当社に有利に転じつつあると思われ、前途は期待される」
(『会社四季報』1950年秋号)

ファーストリテイリング(9983)

「【最高益】新店五〇(前期七八)と大量出店続く」
「【方向】(中略)商品発注権限を店舗に委譲、地域ニーズに則した品揃えを強化」
(『会社四季報』1999年新春号)

ドン・キホーテ(現・パン・パシフィック・インターナショナルホールディングス)(7532)

「【最高益】客数増効き既存店が二桁以上の伸び。新店三店も寄与」
(『会社四季報』1998年夏号)

その9カ月後の翌年春号では、次のようになっています。

「【躍進】新店八(前期三)と積極攻勢。既存店も想定上回る二桁の伸び」
「【拡大】来期横浜新店は医療機関などテナントを導入」
(『会社四季報』1999年春号)

STUDIOUS(現・TOKYO BASE)(3415)

「【原価改善】17年2月期は前期始動のTOKYO通期貢献でEC拡大。店舗は既存横ばいでも前期新店8、新規6上乗せ」
「【新規出店】セレクトは30~40代女性への特化店等により上級顧客層開拓、TOKYOは福岡パルコ出店など認知度向上に力点」
(『会社四季報』2016年春号)

いかがでしょうか。

「最高益」「大量出店」「躍進」「拡大」「二桁以上の伸び」など、四季報コメントのポジティブなワードから、会社が発展していく様子が感じ取れたのではないでしょうか。

会社四季報の達人が全力で選んだ 10倍・100倍になる!超優良株ベスト30
渡部清二(わたなべ・せいじ)
複眼経済塾 代表取締役塾長。1967年生まれ。1990年筑波大学第三学群基礎工学類変換工学卒業後、野村證券入社。個人投資家向け資産コンサルティングに10年、機関投資家向け日本株セールスに12年携わる。野村證券在籍時より、『会社四季報』を1ページ目から最後のページまで読む「四季報読破」を開始。20年以上の継続中で、2022年秋号の会社四季報をもって、計100冊を完全読破。2013年野村證券退社。2014年四季リサーチ株式会社設立、代表取締役就任。2016年複眼経済観測所設立、2018年複眼経済塾に社名変更。2017年3月には、一般社団法人ヒューマノミクス実行委員会代表理事に就任。テレビ・ラジオなどの投資番組に出演多数。「会社四季報オンライン」でコラム「四季報読破邁進中」を連載。『インベスターZ』の作者、三田紀房氏の公式サイトでは「世界一「四季報」を愛する男」と紹介された。著書に、『会社四季報の達人が教える 誰も知らない超優良企業』(小社刊)、『会社四季報の達人が教える10倍株・100倍株の探し方』(東洋経済新報社)、『「会社四季報」最強のウラ読み術』(フォレスト出版)などがある。

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