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31日、マルエツ <3187> 、カスミ <8196> 、イオン傘下のマックスバリュ関東は共同持株会社「ユナイテッド・スーパーマーケット・ホールディングス」を設立し、スーパーマーケットの事業会社3社を経営統合すると発表した。また、イオンと丸紅がそれぞれ出資する共同出資会社が持株会社の株式過半数を取得する。

なお、同社株式は東京証券取引所に新規上場申請を行う予定で、またマルエツ及びカスミは同共同持株会社の完全子会社となるため、2月に上場廃止となる予定である。

ユナイテッド・スーパーマーケット・ホールディングスは首都圏のスーパーマーケット事業において、2020年までに売上高1兆円、1,000店舗構築を目指し、首都圏最大のスーパーマーケット企業となることを目指す。

10月3日に発表した決算では、イオン <8267> は主力スーパー事業の売上高を凡そ7兆円規模までに拡大したが、天候不順に加え、消費増税による販売の回復遅れが響き苦戦している。2014年2月期の連結売上高は6兆3,951億円で、この数字はライバルのセブン&アイHD <3382> を7,600億円上回ったにもかかわらず、営業利益はセブン&アイの3,396億円を遙かに下回る1,714億円だった。

イオンは、先日ウエルシアHDの買収し、ドラッグストア4社の経営統合を発表したばかりで、積極的経営統合を行っているが、この背景には、消費増税で消費者の財布の紐が固くなる一方、コンビニやドラッグストアなども含めた小売業界の競争が激化していることにある。

コンビニ業界が好調な一方、客足が遠のいているスーパー業界は生き残りをかけ様々な形で再編を模索しており、今後も再編が進むだろう。

(ZUU online)

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