ソフトバンクのインド市場への布石
前述の通り、ソフトバンクのスナップディールへの出資は、11月に孫正義会長がインド入りした際に合意すると見られている。スナップディール側の既存株主もソフトバンクからの増資に対して応じる方向で調整が進んでいる模様だ。スナップディールはソフトバンクからの増資を受ければ、さらなる物流網の整備に充てる可能性が高い。
実はソフトバンクは既に2011年にインドでは携帯電話最大手のバルティ・エアテルと合弁会社を設立しており、スマートフォン関連事業の拡大を進めている。インドは規制や文化の違いなど事業運営が難しい側面もあり日本勢でもNTTドコモや第一三共などが相次ぎ撤退しているため参入が難しい国でもある。
しかし、孫正義会長は「ソフトバンクは創業以来、『情報革命で人々を幸せに』という経営理念のもと、事業を進めてきました。インドは現在さらなる発展に向けてターニングポイントを迎えており、今後十年に渡り、力強く成長し続けると確信しています。この確信のもと、インド市場の発展をサポートするため、今後数年インドに戦略的投資をしていきたいと考えています」と述べており、今回のスナップディールへの出資は、インドでのスマートフォン事業と通販事業の連携への布石であるとも見られる。
(ZUU online)