この記事は2023年4月10日(月)に「羊飼いのFXブログ」で公開された「竹内のりひろ氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。
2023年4月10日(月)の午前8時過ぎに現役トレーダーの竹内のりひろさんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。
現在の為替相場の傾向や相場観
先週1週間の主要通貨の対ドルでの騰落は、豪ドル以外の通貨は上昇して週を終えている。さえない米経済指標が続いたことから、ドル売りの余波が残る。
円は上昇通貨のなかでは中位(+0.49%)にとどまる。米ドル/円の週間の値幅も3円11銭まで縮小、年始からの大きな動きにやや収束がみられる。
現在の為替相場の戦略やスタンス
日銀総裁を2期10年つとめた黒田氏が一昨日8日(土)に任期満了となり退任。週明けの本日10日(月)は植田新総裁のもと、新執行部が本格稼働、夕方には就任会見が予定されている。この会見では、金融政策の質疑が大半となり、この先の政策修正に関し何かヒントが得られるだろう。
明後日12日(水)には米国で3月のCPIの発表が予定されているが、このところ、市場予想に収れんしており、為替市場ではあまり大きな動きとならない可能性もある。3月中旬以降の米国の地銀の経営破たんに端を発する混乱は、一旦収束をみせており、市場は落ち着きつつある。
米ドル/円でいえば、市場の動きは130円の前半を中心とするレンジ取引に移行しつつあり、次の大きな材料待ち。レンジ取引を丁寧に仕掛ける予定だ。今週は米ドル/円で129.50~133.00円、ユーロ/米ドルで1.0800~1.1000ドル、ユーロ/円で142.00~146.00円とみている。
▽米ドル/円の日足チャート
▽ユーロ/米ドルの日足チャート
▽ユーロ/円の日足チャート
※当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。