この記事は2023年4月10日(月)に「羊飼いのFXブログ」で公開された「竹内のりひろ氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。


FXトレード戦略
(画像=NicoElNino/stock.adobe.com)

2023年4月10日(月)の午前8時過ぎに現役トレーダーの竹内のりひろさんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。

竹内のりひろ
1990年、カナダ系の銀行で為替ディーラーになる。HSBCでは米ドル/円のチーフトレーダーを務めるなど20年以上にわたって為替市場の第一線で活躍。現在は個人トレーダーとして自己資金を運用するほか、情報配信を行なう

現在の為替相場の傾向や相場観

先週1週間の主要通貨の対ドルでの騰落は、豪ドル以外の通貨は上昇して週を終えている。さえない米経済指標が続いたことから、ドル売りの余波が残る。

円は上昇通貨のなかでは中位(+0.49%)にとどまる。米ドル/円の週間の値幅も3円11銭まで縮小、年始からの大きな動きにやや収束がみられる。

現在の為替相場の戦略やスタンス

日銀総裁を2期10年つとめた黒田氏が一昨日8日(土)に任期満了となり退任。週明けの本日10日(月)は植田新総裁のもと、新執行部が本格稼働、夕方には就任会見が予定されている。この会見では、金融政策の質疑が大半となり、この先の政策修正に関し何かヒントが得られるだろう。

明後日12日(水)には米国で3月のCPIの発表が予定されているが、このところ、市場予想に収れんしており、為替市場ではあまり大きな動きとならない可能性もある。3月中旬以降の米国の地銀の経営破たんに端を発する混乱は、一旦収束をみせており、市場は落ち着きつつある。

米ドル/円でいえば、市場の動きは130円の前半を中心とするレンジ取引に移行しつつあり、次の大きな材料待ち。レンジ取引を丁寧に仕掛ける予定だ。今週は米ドル/円で129.50~133.00円、ユーロ/米ドルで1.0800~1.1000ドル、ユーロ/円で142.00~146.00円とみている。

▽米ドル/円の日足チャート

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(画像=羊飼いのFXブログ)

▽ユーロ/米ドルの日足チャート

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(画像=羊飼いのFXブログ)

▽ユーロ/円の日足チャート

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(画像=羊飼いのFXブログ)

※当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。