この記事は2023年4月7日(金)に「羊飼いのFXブログ」で公開された「西原宏一氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。
2023年4月7日(金)の午前9時すぎに、現役トレーダーの西原宏一さんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。
西原宏一
青山学院大学卒業後、1985年に大手米系銀行のシティバンク東京支店へ入行。1996年まで同行にて為替部門チーフトレーダーとして在籍。その後、活躍の場を海外へ移し、ドイツ銀行ロンドン支店でジャパンデスク・ヘッド、シンガポール開発銀行シンガポール本店でプロプライアタリー・ディーラーなどを歴任後、独立。ロンドン、シンガポール、香港など海外ヘッジファンドとの交流が深く、独自の情報網を持つ。
現在の為替相場の傾向や相場観
昨日6日(木)の米国株は上昇。本日7日(金)の米雇用統計発表を控え、大きなポジションを取る動きは手控えられたといった展開。
セントルイス連銀のブラード総裁が最近の銀行不安に起因する信用状況の引き締まりについて、米経済をリセッションに追い込むほどの規模ではないと述べたことも意識されたようだ。
金融政策に敏感な米2年債利回りは一時3.6654%まで下落するシーンがあったが、NY市場は3.8309%と反発して終了。米2年債利回りが反発したことから、米ドル/円もじり高となり、131.82円で引けている。
現在の為替相場の戦略やスタンス
NZドルは反落。今週、予想外の50bpの利上げを実施したRBNZ率いるNZドルだが、大幅利上げ後も大きな反発もなくじり安推移。
ニュージーランドでは3月までの1年間で住宅価格が記録的な下落を演じ、企業景況感も1970年代初め以降で最も低い水準に近づくなど、景気減速の兆しも既に表れているとブルームバーグがレポートしている。
景気減速が明らかになり、RBNZの50bp利上げでもNZドルがあがらなくなってきている。よって戦略としてはNZドル/円の戻り売りで臨みたい。
▽NZドル/円の日足チャート
*:当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。