この記事は2023年4月5日(水)に「羊飼いのFXブログ」で公開された「西原宏一氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。


FXトレード戦略
(画像=Nikita/stock.adobe.com)

2023年4月5日(水)の午前10時すぎに、現役トレーダーの西原宏一さんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。

西原宏一
青山学院大学卒業後、1985年に大手米系銀行のシティバンク東京支店へ入行。1996年まで同行にて為替部門チーフトレーダーとして在籍。その後、活躍の場を海外へ移し、ドイツ銀行ロンドン支店でジャパンデスク・ヘッド、シンガポール開発銀行シンガポール本店でプロプライアタリー・ディーラーなどを歴任後、独立。ロンドン、シンガポール、香港など海外ヘッジファンドとの交流が深く、独自の情報網を持つ。

現在の為替相場の傾向や相場観

昨日4日(火)のNY市場で話題になっていたのが以下、JPモルガンのダイモンCEOのコメント。

米銀行危機についてJPモルガンのダイモンCEOは、米国の規制が一因だったとの考えを示した。株主宛て年次書簡で同氏は、金利上昇時に価値を失う低利回り資産の大量保有に銀行を追いやったのは資本規制だと主張。金利上昇に対する銀行ストレステストをFRBが実施していなかったとも指摘し、リスクは自明だったがウォール街と預金者が強い警告を発するまで看過されていたと論じた。その上で銀行危機は「まだ終わっていない」とし、影響は今後何年も残るとの見方を示した。

(出所:ブルームバーグ)

リスクをゼロとして計算する米国債の大量保有で、SVBが破綻したわけなので、彼が主張するように、再びSVBのような話題が出てくる可能性は高いと考えている。

現在の為替相場の戦略やスタンス

直近のマーケットに話題を戻すと、米国2月の求人件数が弱い数字となり、米金利が軟調な展開に。米2年債利回りも再び4.00%を割り込み、3.8253%でクローズ。呼応して米ドル/円は131.50円レベルに反落。

上値が限定的と考えている米2年債利回りの4.30%レベルが重くなってきている事もあり、米ドル/円の戻り売りスタンス継続で臨みたい。

▽米ドル/円 の日足チャート

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(画像=羊飼いのFXブログ)

*:当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。