この記事は2023年4月18日(火)に「羊飼いのFXブログ」公開された「志摩力男氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。


FXトレード戦略
(画像=takashi tamiya/stock.adobe.com)

2023年4月18日(火)の午後14時すぎに現役トレーダーの志摩力男さんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。

志摩力男
慶應義塾大学経済学部卒。1988年~1995年ゴールドマン・サックス、2006〜2008年ドイツ証券など、大手金融機関にてプロップトレーダーを歴任。そのあと、香港にてマクロヘッジファンドマネージャー。独立後は世界各地のヘッジファンドや有力トレーダーと交流があり、現役トレーダーとして活躍中。

現在の為替相場の傾向や相場観

昨日17日(月)に発表された米NY連銀製造業景気指数の好結果を受けてドルが上昇した。3月に起きた米銀の破綻やクレディスイス救済合併からくる金融不安は、一応落ち着きを取り戻している。

ここのところ立て続けに米銀の決算発表が行われているが、驚くような数字も出ていない。マーケットが抱えていたこの金融不安は、次に金融関係の大きなニュースが出ない限り、おそらく徐々に正常化していくだろう。

一連の騒動で下がり過ぎた米金利も少しずつ上昇してきており、米ドル/円も連れて緩やかに上昇していくのではないだろうか。

現在の為替相場の戦略やスタンス

マーケットでは、日銀が4月か6月に政策変更するのではないかとの期待が高い。しかしそれは実際の発表まではよくわからないため、植田日銀総裁はそれまでは金融緩和継続スタンスを続行するだろう。

欧米は終点は近いものの、まだ金融引き締め局面であるのに対し、緩和を継続しているのが日本だ。そんな日本が仮に政策変更したとしても、金利はさほど上がらないだろう。よって、キャリートレード的に米ドル/円やクロス円が上昇していく相場は目先まだあると思っている。

米ドル/円は直近高値である138円レベルまでゆっくり戻していく流れを想定している。

▽米ドル/円 の日足チャート

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(画像=羊飼いのFXブログ)

※当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。