著者
南 祐貴(セカニチ# 世界最速で日経新聞を解説する男)
投資家・起業家・作家・ジャーナリスト。SNSにて日々情報を発信し「正しいお金の知識 」を伝える。10年以上 何千社もの会社をウォッチし続けた、会社選びのプロ。毎日数十通のDMが届き、2,000人以上の人生相談に乗ってきた、人生の悩み相談のプロでもある。
Twitter|セカニチ|#世界最速で日経新聞を解説する男(南 祐貴)
note|セカニチ #世界最速で日経新聞を解説する男
今回は、ベストセラーとなった『未来がヤバい日本でお金を稼ぐとっておきの方法』の著者「南 祐貴」こと「セカニチ(世界最速で日経新聞を解説する男)」に、本書のテーマである、お金を稼ぐための「正しいイスを見つけるコツ」や「咲ける場所の探し方」について、お話をお聞きしました。
セカニチに直接聞いた、全ての方が今すぐ実践できる「お金を賢く稼ぐ方法」をお伝えします。
正しいイスを見つけるコツは、考え調べる習慣をつけること
劣悪な環境(悪いイス)ではあなたの人生は腐ってしまう。
引用:未来がヤバい日本でお金を稼ぐとっておきの方法
あなたの年収(生涯賃金)を決める要素は、どこのイスに座るか(=働く場所選び)だ。
ー 本日は、御著書「未来がヤバい日本でお金を稼ぐとっておきの方法」についてお話をお聞かせください。感想ですが、本の中の言葉一つひとつがシンプルでわかりやすく確信をついてきますね。
セカニチ:少しでもわかりやすく読んでもらえるよう、頑張ってます(笑)
ー 最初に、生涯賃金に影響を与える「どのイスに座るか」というテーマに関してお話を伺いたいです。正しいイスを見つけ出せる人は日本にも(ごくわずかだけど)いると思います。どんな人が「正しいイスを見つけられる人」だと考えられますか。
セカニチ:「考える習慣をやめない人」です。「諦め」のように、考えるのをやめてしまう人が多いけど、この社会は広い。日本だけでも1億人以上、地球全体で80億人の人口がいます。広い世界に正しく 興味を持って、調べ続ける習慣が大事です。その習慣があれば、必ず自分に合った幸せなイスが見つかるはず。
ー 調べ続ける対象ですが、自分が興味があることか、 もしくは世間のトレンドか、いずれが適切でしょうか。
セカニチ:両方ですね。
ー 著書を読んで、調べ続けられる人ってオタクになれる人のことかな、と少し思いました。
セカニチ:そうですね。いわゆるオタクは「調べている」という感覚すらないでしょう。インプットという意識すらない。オタクのように夢中になれる習慣がある人は強いです。私も、ポケモンオタクだったので。
ー 小学生時代から極めていらしたそうですね。「金銀の図鑑は251匹すべて揃っていないと気持ち悪くなってしまった」という。
参照:【自己紹介】初めまして、セカニチ(南 祐貴)と申します。
「再現性」の真意に迫るー神の見えざる手と社会全体の幸福ー
本書の信念は「再現性」だ。稼ぎ方の知識がゼロでも、誰でも真似できる方法“だけ”を厳選して書いた。
引用:未来がヤバい日本でお金を稼ぐとっておきの方法
ー著書にありました 「本当の信念は再現性だ」という言葉が引っかかっています。弊社でも、業務のマニュアル化という意味で「再現性」が重視されていますが、セカニチが著書でつたえている「再現性」の真意について知りたいです。
セカニチ:再現性=「情けは人のためならず」です。自分だけが美味しい魚を食べて満足する、これで完結させるだけでなく、美味しい魚を釣る方法を広くシェアした方が、結果的に自分にもまた美味しい何かが返ってくる。だから再現性がある方法を発信します。
個人の営利活動=社会全体の幸福につながる、という「神の見えざる手」的な発想です。みんなが真似できる方法を積極的にシェアすることで、結果的に、地球上全体の幸福度も、自分自身の幸福度も最大化される。これは私が貫いてきた信念です。
ー ありがとうございます。企業で使う再現性とは異なり、最上段の再現性についてのお話を聞けたな、と思いました。
セカニチ:毎日フォロワーさんから相談が大量に来るので、「ジャンルごとに再現性のある答えを準備すればスムーズだ」と思いました。
ー 逆に、ほかの人が再現できないような、セカニチだけのスキルとはなんでしょうか。
セカニチ:インプットの高速化と最適化です。私がインプットにつかっている、日経新聞・東洋経済・ダイヤモンドなど、ツールは公開してます。しかし情報量が膨大すぎるので、普通の人が全てをインプットするのは困難です。精査しながら高速でインプットするには、脳にある程度の”読む筋肉”がないといけません。食べ物を咀嚼するのと同じで、筋肉がないと情報を噛めない。
ー 筋肉量が違うわけですね。著書にもあったとおり、セカニチが日経新聞をずっと読み続けてきた「習慣」によって鍛えられたのでしょうか。
セカニチ:そうですね。でも、上記のインプットは現在の私ですらきついです(笑)。文字ベースも映像ベースも宿題はめちゃめちゃ多いので、毎日追われています。これを普通の人が真似するのは不可能です。
ー 大量の情報から、今の自分にとって1番必要な情報を選び取ることは難しいですね。実践できるとしたら、どんな方法があるでしょうか?
セカニチ:「広告記事は読まない」と決めましょう。裏の意図がある広告記事を飛ばせたら、インプットはだいぶスムーズになるかと。
ー 別著書『世界一面白くてお金になる経済講座』でご紹介していた、日経新聞の読み方が参考になりますね。「古くなったら捨てていいんだ」と思って。気が楽になったので、紙のほうで読み始めることができました。
セカニチ:そうです、捨てないと絶対読めません。紙がどんどんたまっていくのは、100人中100人が嫌になりますよね。だから、「紙の日経新聞を毎日読むこと」を習慣にするには、古い新聞は捨てましょう。
ー みんなにお金を稼ぐ方法を教えるときのスタンスとして、再現性を貫いていらっしゃるのですね。
「今の場所は自分が咲ける場所なのか?」考えることを放棄しなければ咲ける場所は見つかる
稼げないなら場所(働く会社選び)を替えるだけ。人生の格差は倍以上に開く。
引用:未来がヤバい日本でお金を稼ぐとっておきの方法
ー 咲ける場所を探すための具体的な方法を教えてください。
セカニチ:やはり「考える習慣をやめないこと」です。 世界は本当に広いと認識して、諦めないでほしい。
「置かれた場所で咲きなさい」という考え方も、正しいといえば正しい。ただし「自分はここにいなきゃいけないんだ」というネガティブな意味では捉えないでほしい。
家⇔職場⇔スーパー⇔コンビニの往復で、毎週「土日をどう過ごそうか」ばかりを考えている方は少なくないです。しかし、今いる場所だけが自分の場所ではありません。広い視野で探せば、必ず皆さまが咲ける場所は見つかるはず。良いイスも見つかります。
考えることを諦め、放棄するのはもったいないです。「私なんか…」というネガティブな自己催眠をかけてしまい、とらわれないように。諦めず「日経新聞を読んでみる」など第一歩を踏み出してほしいです。
ー ストレスフリーで楽しそうに稼ぐ、「シドニーでの出稼ぎ」についてのエピソードも印象的です。 今まで「こうあるべき」と思ってきた仕事に対する考え方が変わりました。もう少し賢く稼ぐ方法があるのでは?知らないだけなのでは、調べてないだけなのではと。
転職のポイントは給料と尊敬する人
ー 転職エージェント以外で、自分にあう会社を探す方法はあるのでしょうか。
セカニチ:転職先探しの鍵になるのは2つ。「給料」と「尊敬の心」です。
1つ目、給料面をみるときは業界に着目しましょう。というのも、給料は能力で決まるのではなく、選んだ業界で決まるからです。
例えば総合商社など、凄まじい金額のボーナスが出ています。業界ごとの給料を理解しましょう。日経新聞を読むなど情報収集していれば、どの業界が今強いのか判断できるようになります。最もおすすめなのは、社員訪問で実際に働いている人から聞くことです。学生時代の友人などに連絡してみましょう。
次に2つ目の「尊敬」について。自分が尊敬する人を3人~5人あげて、その人たちの共通点を考えてみてください。
なぜ自分が尊敬しているのか、要素を言語化します。可視化された自分の価値観を軸に転職活動すれば、大幅なミスマッチは防げるはずです。業界を調べて、尊敬する人の要素を言語化する、これが良い転職先にであうコツです。
クライアントと信頼関係を結ぶコツは、モチベーション理解と期待値コントロール
ー 著書にもあったクライアントと信頼関係を結ぶコツを教えてください。
セカニチ:「相手を理解すること」です。取引先の担当者がどのように評価されて、どういうモチベーションで動いているのか、知ること。
要するに「相手のモチベーションの源」と、「相手の評価されるトリガー(=構造)」を理解すること。相手が上司にどんな評価軸で見られてるのか?を理解してください。もし相手が社長であれば、株主からの評価がモチベーションになりますよね。
さらに重要になるのが、「期待値コントロール」です。人が失望する=期待を裏切られたときです。特に最初に期待値をコントロールするのが肝心です。ここでは、バランスが大事になってきます。期待させすぎはだめですし、かといって、全く期待できないのであればそもそも取引が始まりません。一定のバランスで安定した期待を得ることが、クライアントと良好な関係を築くポイントとなります。
ー 著書にありました、「株を買ったら気絶」という表現が忘れられません。込められた意図についてぜひこの場でお聞かせください。
セカニチ:株式投資には、実際に「ラッキーパンチ」ってあるんですよ。たまたま買って、たまたま株価が2倍になったり。
しかし、それには再現性がない。
「20年以上、売らずに長期投資」であれば全員が実践できる、株式投資の成功法です。
だから私はいつも「株を買ったら気絶」と言います。ある意味結婚相手を選ぶような感覚に近い。短期間で少し悪くなっても、手放さない。株式投資をやるなら、20年以上、腰を据えて長く付き合う。
ー 投資手法にも再現性に対する信念があるわけですね。
新しい知識を身につけて生涯収入5億円増加を、一緒に目指していこう
ー 最後にこの本を手に取ろうとして、第一歩を踏み出せないでいる方にメッセージをお願い致します。
セカニチ:「失った時間は取り戻せない」と伝えたいです。正しい知識・高い報酬が得られる情報を後から知ったとしても、失った10年、20年という年月は返ってきません。とにかく早めに正しく社会全体のことを知ることで、自分が得をする。逆に知らないだけで損してしまう。なので新しい知識を身につけ、生涯収入で5億円の増加を、一緒に目指していきませんか。「もっと早くから株式投資(NISA等)・不動産投資に挑戦しておけばよかった」という後悔の声は非常に多いです。
ーありがとうございます。誰もが実践できる方法を伝えて、多くの人に咲ける場所を見つけてほしい、良いイスに座ってほしいという、セカニチさんの思いが伝わりました。「再現性」という一貫した信念にたどり着くまで、セカニチさん自身が多くの試練を乗り越えてきたのではと思います。日曜の夜が憂鬱だ…そんな社会人の方がいち早くこの本を手に取って、新しい人生への第一歩を踏み出してくれることを願います。