南アランド見通し
(画像=外為どっとコム マネ育チャンネル)


総括

FX「3月消費者物価上昇、5月は0.25%利上げか」南アランド見通し

「通貨最下位、株価11位」
「予想レンジ 南アランド7.2-7.7」

(ポイント)
*南アランド円は今年の半値あたりで推移
*3月消費者物価上昇、利上げ継続か
*2月小売売上は弱い
*今週は3月生産者物価、2月景気先行指数、3月貿易収支の発表
*アマゾンが南アに投資
*来年の大統領選挙へ向けての世論調査は
*2月製造業生産、鉱山業生産は悪化
*新規投資目標を設定
*電力改革の実行は遅い
*3月の2つのPMIは悪化
*2月貿易収支は黒字へ
*IMFは成長見通し引き下げ
*停電は軽減
*電力大臣ポストを新設
*南アの最大貿易相手国は輸出入ともに中国
*インフレ率は23年は5.4%、24年は4.8%と予想(中銀)

(南アランド円は今年の半値あたりで推移)
南アランド円は今年の高値の7.858と安値7.026の半値7.442あたりで推移している。株価は年初来6.66%高。

(3月消費者物価上昇、利上げ継続か)
先週の3月消費者物価は前年同月比7.1%上昇した。前月は7.0%だった。2カ月連続で伸びが拡大した。予想は6.9%上昇。前月比では1.0%上昇した。2月は0.7%上昇だった。
インフレ率は2022年7月に7.8%のピークを付けた後も高水準にとどまっている。中銀の目標は3-6%。 食品、非アルコール飲料、燃料、エネルギーの価格を除いた3月のコアCPIは前年比5.2%上昇。
中銀は、インフレが予想よりも長く高止まりするため、5 月に再び利上げする可能性がある。3月に0.5%の利上げで市場を驚かせたが、5月にはさらに0.25%の利上げが予想されている。

(2月小売売上は弱い)
 2月小売売上は前年比0.5%減少、前月は0.8%減少だった。

(今週の予定は)
 今週は3月生産者物価の発表があり、前月は12.2%上昇、予想は12.8%上昇。今週は他に2月景気先行指数、3月貿易収支の発表がある。

(アマゾンが南アに投資)
「南ア投資会議」でラマポーザ大統領が、今後5年間で2兆ランドの新規投資を呼び込むという目標を設定した。それを反映したのかアマゾンクラウド サービス AWS は、2029 年までに南アのクラウド インフラストラクチャに 304 億ランドを投資する計画を発表した。
 このグループは、2018 年以降の AWS アフリカ (ケープタウン) リージョンへのグループの投資を概説する新しい経済的影響調査 (EIS) を公開し、国内でクラウド インフラストラクチャを構築、運用、および維持するための投資を行う。

テクニカル分析(ランド/円)

じわじわと雲中へ上昇

 日足、雲中へ上昇。前回触れた7.20円以下のしぶとさを反映した。
4月18日-21日の上昇ラインがサポート。3月31日-4月21日の下降ラインが上値抵抗。5日線、20日線上向く。
 週足、2σ下限から反発も中位越えられず。雲の下。4月10日週-17日週の上昇ラインがサポート。4月3日週-17日週の下降ラインが上値抵抗。5週線上向く、20週線下向き。 
月足、2、3、4月と下ヒゲが長いしぶとさあり。雲上限。20年5月-23年3月の上昇ラインがサポート。22年6月-11月の下降ラインが上値抵抗。5か月線、20か月線は下向き。
 年足、21年、22年は短い陽線。23年は陰転。20年-22年の上昇ラインを下抜く。08年-22年の下降ラインが上値抵抗。

南アランド見通し
(画像=外為どっとコム マネ育チャンネル)

喜望峰

来年の大統領選挙へ向けて

 ラマポーザ大統領の支持率は、最悪の停電の中で、3月までの9か月で8パーセント以上急落(2つの社会調査財団の世論調査)。与党アフリカ民族会議のリーダーは回答者の40.7%から好意的に見られており、昨年6月の49%から低下した。ANC有権者の間での彼の支持率は59%であり、前回の世論調査では66%だった。
 調査は、1日10 時間以上続く輪番停電が頻繁に発生する前に実施された。インフレは依然として高止まりし、国営企業の業績は悪化している。
 ライバルでは、民主同盟のリーダーであるスティーンハイセン氏の支持率は、23.1% から15.8%に低下した。
 Action South Africa のリーダーであるマシャバ氏の支持率は14%、3 番目に大きな政党である Economic Freedom Fighters の党首である マレマ氏の支持率は 24%。

情報提供元:FX湘南投資グループ
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