この記事は2023年5月10日(水)に「羊飼いのFXブログ」で公開された「西原宏一氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。
2023年5月10日(水)の午前10時すぎに、現役トレーダーの西原宏一さんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。
現在の為替相場の傾向や相場観
マーケットの注目はCPIと債務上限問題。まず、本日10日(水)発表のCPIについてだが、インフレはFRBを悩ませ続けている。
今回発表される4月のCPIは前月比での伸びが0.4%と、3月の0.1%から加速し、前年同月比では前月と同じ5.0%上昇したと見込まれているようだ。一方でコアCPIの伸びは若干減速というのがエコノミストの予想。
次に債務上限問題について。マッカーシー米下院議長は短期的な債務上限延長に反対の姿勢で変わらず。9月30日までの債務上限延長についての記者からの質問に対し、マッカーシー議長は「なぜ対応を先送りし続けるのか」とし、「すぐに解決すべきだ」とコメントしており、解決に時間がかかっている。
西原氏は自身含め当然、連邦政府のデフォルト((務不履行)はあり得ないと考えているが、解決に時間がかかっているため、債務上限の行方にも注目したいとのこと。
現在の為替相場の戦略やスタンス
西原氏が個人的に注目しているのがゴールド。ゴールドが再び2037ドルと反発。調整後再び2070ドルに向けて上昇中。ブレイクするかどうかに注目で、ゴールド上昇は基本ドル売り。その文脈と関係なく動いているのが米ドル/円だ。
円絡みはスイスフラン/円かユーロ/円、英ポンド/円での動きに注目したほうがわかりやすいと考えている。ポジションは米ドル/スイスフランのショートで変わらず、戦略としては米ドル/スイスフランの戻り売りで臨みたい。
▽米ドル/スイスフラン の日足チャート
*:当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。