この記事は2023年5月9日(火)に「羊飼いのFXブログ」で公開された「小林芳彦氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。
2023年5月9日(火)の午後12時半に現役トレーダーの小林芳彦さんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。
小林芳彦
1979年慶応義塾大学商学部卒、同4月株式会社協和銀行入行。 外国為替研修生・営業店外国為替業務経験後、1987年から本店資金為替部調査役。 インターバンク(フォワード)ディーラー・カスタマーデスクヘッドなどを歴任後、1989年10月よりクレディスイス銀行(資金為替部長)、1997年クレディスイス・ファーストボストン銀行(シニアセールス)、1998年バイエリッシェ・ヒポ・フェラインス銀行(為替資金部長)、2001年バンク・オブ・アメリカ(為替資金部営業部長)で数十社の法人顧客を担当。
現在の為替相場の傾向や相場観
米ドル/円に関して、目先の水準(133~138円)が固まったかという感じだ。このレンジがしばらく続くのではないかと思っている。直近高値が137.77円、その前が137.91円と138円に届かず落ちた訳だが、ややブル目になって高いところを買ってしまい、その後、米地銀破綻などがあり、さらに下落した形。
またFRBに関しても利下げの話がでていたが、個人的には高止まりで年末辺りまで走ると思っている。景気鈍化が明確になってくれば多少の前倒しはあるかもしれないが、一部で噂されている「7月までに利下げ」はあり得ないと思っている。
また135円には昨日8日(月)まではなかったオプションが大量に発生しており、期限が本日9日(火)、11日(木)、12日(金)となっているため注意が必要。
現在の為替相場の戦略やスタンス
今週の米ドル/円予想レンジは133~138円。直近安値の133.50円と高値の137.77円の半値となる135.65円付近がひとつのポイントになるだろう。
戦略としては戻り売りで臨みたい。ただ、前述した通り、予想レンジでしばらく落ち着きそうなので、小まめに確実な利食いをしていく売り回転が得策に思える。
▽米ドル/円の日足チャート
※当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。