この記事は2023年5月16日(火)に「羊飼いのFXブログ」公開された「志摩力男氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。


FXトレード戦略
(画像=QuietWord/stock.adobe.com)

2023年5月16日(火)の午後14時すぎに現役トレーダーの志摩力男さんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。

志摩力男
慶應義塾大学経済学部卒。1988年~1995年ゴールドマン・サックス、2006〜2008年ドイツ証券など、大手金融機関にてプロップトレーダーを歴任。そのあと、香港にてマクロヘッジファンドマネージャー。独立後は世界各地のヘッジファンドや有力トレーダーと交流があり、現役トレーダーとして活躍中。

現在の為替相場の傾向や相場観

先週はCPIやPPIで予想よりも弱い数字が出たことで、市場が米ドル/円の下サイドを試したが133円台後半は鉄板のように堅く、押し戻された。

今週はパウエルFRB議長をはじめ、多くのFRB関係者の発言が予定されている。先週、米ドル/円が押し戻されたのは、ボウマンFRB理事の「まだまだ金融引き締めが必要」という発言もその大きな要因の一つだろう。

ボウマン理事はあまりはっきりとした発言をしない人物なのだが、今回はタカ派寄りの発言をしたことで、FRB内全体のコンセンサスが「もっと利上げ」方向に向いているということのようだ。

現在の為替相場の戦略やスタンス

6月のFOMCまで時間があるが、マーケットは利上げ局面が終わったと考えている。しかし、その修正を迫られたときに米ドル/円はドル高方向に行くと考えている。

また債務上限問題等については、気にする人も多く、手に汗握る局面もあるかもしれないが、過去もそうだったように所詮大きな問題になることはなさそうだ。もし何かあって株等が崩れることがあればそれは買い場にしかならないだろう。

▽米ドル/円 の日足チャート

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(画像=羊飼いのFXブログ)

※当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。