SFAは、DXの重要性が叫ばれる現代において、あらゆる企業が活用したい営業支援ツールです。おすすめサービスと共に比較・導入を成功させるポイントまで押さえておくことで、摩擦の少ない形で社内に浸透させられます。
目次
SFA(営業支援ツール)の比較を成功させる六つのポイント
SFA(Sales Force Automation:営業支援ツール)の導入は、自社の営業に関する繰り返し業務(見積書・提案書の作成、見込み客への情報発信など)を効率化させ、時間的・人的コストを削減するのに役立ちます。製造業DXが浸透しつつある今、ビジネス上の競争力を保つためにぜひ活用したいツールです。
しかし、SFAは種類が豊富で、成果を上げるためには導入前の入念な比較・検討が欠かせません。SFAの比較を成功させるためにも、以下の6つのポイントを押さえておきましょう。
- 自社に必要な機能を検討する
- CRM・MAとの違いを理解する
- 入力・操作の難易度を確認する
- 導入実績からイメージを膨らませる
- コストを精査する
- トライアル・試験導入で最適なツールを選ぶ
①自社に必要な機能を検討する
最初に行うべき作業は、自社に必要な機能の把握です。ひと口にSFAといってもその特徴はさまざまで、マップ画面でのリアルタイム情報表示など訪問営業に強みを持つツールもあれば、AIによる案件のリスク分析といったデスクワーク(進捗管理)に重宝するものもあります。
一般的なSFAに搭載される機能は以下の通りです。
【一般的なSFAの機能】
・顧客リスト管理(例:名刺情報の登録、訪問・問い合わせ履歴の記録などの一元管理)
・案件進捗管理(例:日報入力の効率化、現在の状況の可視化)
・書類作成支援(例:見積書・提案書・企画書の半自動化)
・アクション支援(例:見込み客へのメール配信、効率的な訪問ルートの提示など)
まずは、自社がSFAを導入する目的を明確にし、特に必要となる機能(効率化したい業務)は何かを検討しましょう。SFAを導入したものの業務への活用方法がわからないといった事態を避けやすくなります。
②CRM・MAとの違いを理解する
SFAと混同されがちなツールに「CRM(Customer Relationship Management:顧客関係管理)」と「MA(Marketing Automation:マーケティングの自動化)」があります。これらはそれぞれ活躍する営業シーンが異なり、自社の導入目的によってはSFAよりもCRMやMAを選ぶべきケースもあります。
しかし、最近では各ツールの多機能化が進み、SFAでありながらCRMやMAの特徴も持つなど、区分のあいまいなものも登場してきました。それでも、本来の意味と違いを理解しておくことで、自社とのミスマッチの可能性を最小限にできます。
③入力・操作の難易度を確認する
見落としがちなポイントとして、SFAの入力・操作の難易度も確認しておきましょう。どれほど多機能なSFAであっても、社員が使いこなせなければ役に立ちません。例えば、IT系の企業とこれまでパソコン自体をほとんど活用してこなかった企業では、ふさわしいSFAツールは異なります。
SFAは「直感的な操作が可能だがカスタマイズ性は抑えられているもの」と「操作難易度は高いがカスタマイズ性も優れているもの」の2種類に大別できます。具体的な両者のおすすめSFAは後述します。
④導入実績からイメージを膨らませる
必要な機能や操作性を確認した後は、導入実績にも目を向けましょう。当該SFAを先行して導入した企業の実績は、ツールの信頼性・実用性を判断するための重要な手がかりです。少なくとも「導入社数」「大手企業の有無」「自社と同じ業界の企業の有無」の3点は確認しておけると安心です。
また、導入先企業の社員がインタビューに答えている事例などは、自社が当該SFAの利用をはじめた後のイメージを想像するために役立ちます。
⑤コストを精査する
SFAの導入、ひいては業務効率化の取り組みの成否を左右するのが、コストの問題です。SFAは一度導入して終わりではなく、継続的に利用を続けることで真価を発揮します。長期に亘って活用できるよう、自社の予算感に見合ったSFAを選ぶことが大切です。
SFAのコストは、以下の4点を押さえることで把握できます。
- 初期費用
- 月額費用
- 料金算出形式(例:ユーザー数で料金が変動する従量課金、アカウント数の影響しない固定月額)
- その他オプション費用(例:CRMの機能を追加で利用するためには月額+○○円など)
「まずはスピード感を重視し、導入ハードルの低い初期費用の安価なSFAを探す」「多人数での使用が想定されるため、アカウント数無制限のSFAを選ぶ」など、自社の重視する要素から選定を進めましょう。
なお、SFAの初期費用や月額費用は、公式ページ上で公開されていない(問い合わせるまで不明な)ケースもあります。まずはほかのポイントから導入候補となるSFAを絞り込み、その後問い合わせからの相見積もりで価格の比較を行いましょう。
⑥トライアル・試験導入で最適なツールを選ぶ
最後に行うべきは、トライアル・試験導入の実施です。SFAツールの使用感は、やはり利用してみなければ不明な部分もあります。導入候補となるSFAを3つ程度まで絞り込み、実際に操作して社員の声を確かめましょう。
SFAの中には、1ヵ月にも渡って製品版とほぼ同様の機能を試せるものもあります。以降のおすすめSFA解説では、無料トライアルの有無についてもご紹介します。
【2023年】信頼性の高い大手SFA(営業支援ツール)5選
では、ここからは自社のDX推進に活躍するSFAを25選ご紹介します。まずは、信頼性の高い大手SFAから見ていきましょう。
株式会社セールスフォース・ジャパン「Sales Cloud」
最初にご紹介するのは、世界No.1をうたう最大手SFA「Sales Cloud」です。1999年創業のセールスフォースが提供するこのツールは、商談の時系列管理や見積書の自動作成補助はもちろん、タスク割当や予算承認といったワークフローの効率化に幅広く対応しています。
全世界で15万社以上もの実績があり、顧客の意見を参考に年3回の更新を継続するなど、絶えず進化を続けているのも魅力の一つです。カスタマイズ性も高く、自社の販売形態や業界を問わず活躍します。
・特徴:世界最大手ゆえの信頼性の高さ。CRM機能もあり幅広い営業効率化に対応
・実績:全世界15万社以上
・費用:月額3,000円~(Essentialsコース)
・無料トライアルの有無:あり
・向いている企業:SFAの導入に不安があり、信頼性を最重視したい企業
HubSpot 「Sales Hub™」
同じく15万社以上と豊富な導入実績を誇るのが、HubSpotが提供するSales Hub™です。SFA機能を搭載した営業活動を一元管理できるCRMで、特に顧客との遠隔コミュニケーション(電話やEメール)によるサポートに強みを持ちます。
例えば、過去に成果を挙げた営業メールをテンプレート化してチーム内で共有したり、顧客ごとに指定の条件でメールを自動送信したりできるほか、開封通知を元に素早くフォローアップアクションを取ることも可能です。通話内容の文字起こしを自動で行い、AIが分析・アドバイスしてくれる機能もあります。
・特徴:通話の自動文字起こしなど、遠隔営業をサポートしてくれるSFA・CRM
・実績:15万社以上
・費用:月額5,400円~(Starterコース)
・無料トライアルの有無:無料版&有料版の無料トライアル共にあり
・向いている企業:非対面での営業が主体の企業
日本マイクロソフト株式会社「Microsoft Dynamics 365 Sales」
WordやExcelでおなじみのMicrosoft社も「Dynamics 365 Sales」と呼ばれるSFAを提供しています。TeamsやOffice製品(Microsoft 365)との連携はもちろん、社内での情報共有の手軽さに優れており、販売担当者から営業マネージャーまで全員がSFA上でコンタクトを取り合えます。
2022年3月時点の調査によれば、本SFAを導入した企業の3年間のROI(投資費用に対する利益率)は215%にもおよぶそうです。公式ページ上では製造業の導入事例も公開されています。
※Microsoft Dynamics 365 の The Total Economic Impact™、Forrester Consulting による委託調査
・特徴:言わずと知れたMicrosoft社のSFA。社内コミュニケーション支援が強力
・実績:導入社数非公表。個別事例紹介はあり
・費用:月額8,130円~(Professionalコース)
・無料トライアルの有無:あり
・向いている企業:なじみ深いMicrosoft製品からSFAをはじめたい企業
ソフトブレーン株式会社「eセールスマネージャーRemix」
185種類以上もの業種で導入され、利用継続率95%以上を誇るSFAが「eセールスマネージャーRemix」です。シングルインプット・マルチアウトプットを掲げており、一度簡単な入力を済ませるだけで、日々の情報がダッシュボードから顧客管理リストまで複数データに自動で反映されます。
伊藤園やコーセーグループなどの大手製造業者にも導入済みで、製造業DXに関するノウハウを所有しているのも長所です。豊富な事例から自社への導入もサポートしてくれるでしょう。
・特徴:利用継続率95%以上のシンプル操作なSFA
・実績:5,500社超(大手から中小まで製造業もあり)
・費用:月額3,500円~(スタンダード 30名以下)、月額11,000円~(スタンダード 31名以上)
・無料トライアルの有無:あり(利用人数31名以上は要問い合わせ)
・向いている企業:できるだけ操作が簡単なSFAを探している企業
サイボウズ株式会社「Kintone」
日清食品や資生堂などの大手製造業者も導入している「Kintone」。自社に必要なデータ入力システムや分析ツールをアプリとして構築し運用できます。インターネット掲示板型の社内交流スペースなども作成でき、SFAの域にとどまらない活用が可能です。
また、セキュリティインシデント対応専門のチーム「Cy-SIRT」が常設されているのも魅力です。端末やIPアドレス、二段階認証(認証アプリ)を用いたアクセス制限にも対応しています。
・特徴:「アプリ」によりSFAの域を越えた作業にも対応
・実績:20,000社以上
・費用:月額1,500円~(スタンダードコース)
・無料トライアルの有無:30日間無料お試しあり
・向いている企業:多様な業務をワンツールにまとめたい企業
【2023年】導入・利用のハードルが低いSFA(営業支援ツール)10選
前述の通り、「自社が使いこなせるのかどうか」はSFA導入の成否を左右する重要なポイントです。ここでは、ITリテラシーに自信のない企業も活用しやすい、導入・利用のハードルが低いSFAをご紹介します。
株式会社マツリカ「Senses」
Senseは現場視点での扱いやすさを追及したSFA・CRMです。紙の名刺や議事録をモバイルアプリからワンタップで文字データにできる強力なOCR機能を搭載しており、情報入力の負担が最小限で済みます。
また、案件に対してAIが考慮すべきリスク(例:競合の存在や行動の遅れ)を指摘してくれるため、確度の高い営業を実現しやすいのも長所です。東芝や富士フイルムといった製造業の大手企業も導入しています。
・特徴:情報入力の手軽さ×AI分析の二段構えのSFA
・実績:社数非公表
・費用:月額2万7,500円~(Starterプラン)
・無料トライアルの有無:あり
・向いている企業:現場への浸透のしやすさにこだわりたい企業
株式会社ハンモック「ホットプロファイル SFA」
ホットプロファイル SFAは使い始めるまでのハードルの低さに定評のあるサービスです。業種別の慣習が考慮されたテンプレートが用意されており、自社に向いたものを選ぶだけで案件管理を進められます。
各種営業活動の履歴から取引先企業が発信するニュース情報に至るまで、多様な情報を1画面で確認できる点も魅力です。必要な情報を即座に取り出し、営業に生かせます。
・特徴:初期設定が簡単で画面も見やすいSFA
・実績:社数非公表。製造業事例を公式サイト内で公開中
・費用:非公表(見積もり無料)
・無料トライアルの有無:あり(要問い合わせ)
・向いている企業:速やかにSFA運用をはじめたい企業
ノイアンドコンピューティング株式会社「FlexCRM」
初期費用無料で月額費用も1,200円からと、低価格で導入できるSFA・CRMが「FlexCRM」です。属人化業務の解消と案件の可視化をコンセプトとしており、プログラミング操作なしで現場の担当者が機能をカスタマイズできます。
クラウドサービスであるため申し込み後すぐに利用を開始でき、不具合やバックアップへの対応体制を整える手間もかかりません。本社から事業所に指示を出すなど、距離に左右されない行動も可能です。
・特徴:低価格かつクラウド型のSFA
・実績:社数非公表
・費用:月額1,200円~(スタンダードコース)
・無料トライアルの有無:あり(90日間)
・向いている企業:コストパフォーマンスの良いSFAを探している企業
株式会社ジーニー「GENIEE SFA/CRM」
GENIEE SFA/CRM(旧ちきゅう)は、定着率99%を誇る純国産のSFA/CRMです。画面や操作のシンプルさにこだわったつくりで、ドラッグ&ドロップで直感的に案件管理を進められます。
ロードローラーなどの道路機器を製造する関東鉄工株式会社では、70代の社員の方もGENIEE SFA/CRMを使いこなしているそうです。この例でわかる通り、ITツールに抵抗感の強い世代にも受け入れられています。
・特徴:シンプル操作で定着率99%のSFA
・実績:累計5,300社以上
・費用:月額2万9,800円~(スタンダードコース)
・無料トライアルの有無:あり
・向いている企業:高齢化が進むなどITツールの導入に不安・不信感がある企業
株式会社アイアットOEC 「WaWaFrontier」
WaWaFrontierは、営業個人の中にある情報を引き出し、企業全体で共有することを目指すSFAです。コメントやフィルタリング機能が充実しており、停滞中の案件にチーム全体で意見を交わしながら取り組めます。
セキュリティ面でも、常に有人によりデータサーバーを監視しており、万が一のトラブルの際も速やかに対応が可能です。必要最低限の機能のみを選び運用開始できる点もメリットとなります。
・特徴:チームで営業に取り組みやすいSFA
・実績:社数非公表
・費用:月額4,500円~(1ID+基本料金)
・無料トライアルの有無:14日無料お試しあり
・向いている企業:営業が個人で孤立してしまいがちな企業
ゾーホージャパン株式会社「Zoho CRM」
Zoho CRMは「リードからの商談化率300%向上」「商談に要する時間24%削減」「営業一人当たりの売り上げ41%上昇」など、優れた導入効果を誇るCRM・SFAです。
ドラッグ&ドロップで営業担当の行動スケジュールを構築できる「ブループリント機能」により、リード客との接触から商談終了までを遅滞なく行えるのが注目ポイントです。スコアリング機能によって確度の高いリード客を選別することも可能で、営業力の浪費を最小限に抑えてくれます。
・特徴:リードの顧客化に強みを持つCRM・SFA
・実績:世界25万社
・費用:月額1,680円~(スタンダードコース)
・無料トライアルの有無:15日間無料トライアルあり
・向いている企業:見込み客を逃してしまうことの多い企業
ナレッジスイート株式会社「GRIDY SFA」
現場で活用されるITツールを目指す「GRIDY SFA」。顧客情報をわずか3ステップで入力できるよう工夫されており、営業担当に負担の少ない形でデータを蓄積していけます。
入力項目や画面のレイアウトは簡単に変更でき、自社の業態に即した形で生かしやすいのも魅力です。スマートフォンアプリによる外回り営業と内勤スタッフのリアルタイム情報共有にも強みを持ちます。
・特徴:データ入力の手間が少ないSFA
・実績:累計7,500社
・費用:月額5万円~(SFAスタンダードコース。アカウント数無制限)
・無料トライアルの有無:あり
・向いている企業:社内のITリテラシーに不安があるがSFAの導入を進めたい企業
株式会社ジャストシステム「JUST.SFA」
プログラミングの知識がなくても自社オリジナルのSFAを作成できるのが「JUST.SFA」です。「リアルタイム集計」や「プロセスチャート」など8種類のパネルが用意されており、必要なものを選ぶのみで、自社の営業スタイルにふさわしいSFAに成長させていけます。
パネル構築パターンの提案やセルフトレーニングコンテンツの提供など、導入段階から定着までを支援するメニューも充実しています。
・特徴:ノーコードで自社の営業スタイルに合わせたSFAを構築できるサービス
・実績:社数非公表
・費用:非公表
・無料トライアルの有無:14日間無料トライアルあり
・向いている企業:汎用ツールでは対応が難しい、特殊な営業スタイルを所有している企業
株式会社アイバス「Customa!(カスタマCRM・SFA)」
Customa!(カスタマCRM・SFA)は、人材不足に悩む中小企業に適したツールです。クラウド型のCRM・SFAで、初期導入から日々のデータバックアップまで担当者がサポートしてくれます。万が一、誤操作によりデータを削除してしまった場合には、復旧対応も進めてくれます。
カスタマCRM・SFAはツール上で仕事を進行させやすいのも長所で、例えば営業先で担当がスマートフォンで見積もりを作成→内勤の上司が承認→営業担当がその場で顧客に提示、といった動きも可能です。
・特徴:データバックアップのサポートなど安心感のあるSFA
・実績:社数非公表
・費用:月額9,980円~(ライトプラン。アカウント数無制限)
・無料トライアルの有無:非公表。デモンストレーションサイトを公開中
・向いている企業:IT担当者がいない、あるいは手が足りていない企業
日鉄日立システムソリューションズ株式会社「LaXiTera」
かつてSFAの導入を断念した経験があるなど、今回はコストをかけても成功させたいと考えている企業には、「LaXiTera」が解決策となるかもしれません。
LaXiTeraはサポート体制の充実度に強みを持つSFAです。入念なヒアリングによる導入支援から「管理者教育」「エンドユーザ教育」などの社員教育のサポートまで、常に伴走してくれます。
初期費用として30万円~が必要であり、価格面では高額です。ただし、このような高額なITツールの導入では「IT導入補助金」などの公的支援を受けられることもあります。
・特徴:サポート体制の充実により技術的な導入ハードルが低いSFA
・実績:社数非公表
・費用:初期費用30万円~+月額500円~(ユーザー数で変動)
・無料トライアルの有無:30日間無料トライアルあり
・向いている企業:SFAやデジタルツールの導入に不安のある企業
【2023年】独自の強みやカスタマイズ性を持つSFA(営業支援ツール)10選
SFAの中には、特定の分野に特化していたり、豊富な拡張性を持っていたりするものもあります。ここでは、独自の強みやカスタマイズ性を持つSFAをご紹介します。
UPWARD株式会社「UPWARD」
UPWARDは訪問営業に重宝するパソコン・モバイル両対応のSFAです。地図画面上に顧客情報や訪問頻度などを表示でき、次に訪問すべき相手を視覚的に判断できます。訪問先への効率的な移動ルートも分析可能です。
SFAへのデータ記録も簡単で、スマートフォンの位置情報により滞在先などの活動詳細が自動で入力されます。移動の合間に数タップで活動報告を作成できます。
・特徴:マップ表示により訪問営業を支援してくれるSFA
・実績:社数非公表(ダイハツ工業やアサヒグループなど大手製造業事例あり)
・費用:月額7,800円~(STANDARDプラン)
・無料トライアルの有無:非公表
・向いている企業:外回りで活躍する営業が多い企業
株式会社BizMagic 「BizMagic」
BizMagicは必要な要素を自社で選べる「機能セレクト型のSFA」です。日報登録や顧客接点の記録が標準機能として搭載されており、オプションで見積もり作成・送信やクレーム・要望管理などを追加できます。
追加機能では顧客別の納入機器・サービスの管理も可能です。例えば、リース期限の終了時期に自動で通知を表示させることもできます。
・特徴:オプション追加で多様なニーズに応えてくれるSFA
・実績:社数非公表
・費用:月額2,000円~(ベースライセンス料)
・無料トライアルの有無:あり(30日間無料)
・向いている企業:まずは最低限の機能からSFAの導入をはじめたい企業
弁護士ドットコム株式会社「クラウドサイン Sales Automation」
クラウドサインSales Automationは、国内シェアNo.1を誇る電子契約サービスのSFAです。一般的なSFAの機能に加えて契約書の作成から締結までを半自動化できるシステムが搭載されており、オンライン上で速やかに契約の手続きができます。
契約書を交わすために営業担当が現場を訪れる手間をなくせるため、受注率を向上させつつ時間的コストを削減することが可能です。
・特徴:弁護士監修の電子契約サービスが手がけるSFA
・実績:社数非公表
・費用:非公表
・無料トライアルの有無:非公表
・向いている企業:オンライン上で営業活動を完結させたい企業
レッドフォックス株式会社「cyzen(サイゼン)」
社外営業活動を単純操作で視覚化できるSFAが「cyzen(サイゼン)」です。スマートフォンによる音声入力に対応しており、その場で撮影した写真付きの報告書を数十秒で作成できます。
作成されたデータはリアルタイムで社内外のほかメンバーにも共有され、それぞれがマップ画面から状況を判断できます。Googleカレンダーとの連携によるスケジュール管理にも対応済みです。
・特徴:音声入力も駆使した報告書作成機能を持つSFA
・実績:350社以上(利用ユーザー数1.8万人以上、累計報告書数7,000万件以上)
・費用:月額1,000円~
・無料トライアルの有無:あり
・向いている企業:社外営業スタッフの利用しやすいSFAを探している企業
株式会社ジオコード「ネクストSFA」
ネクストSFAは、MA・SFA・CRMを全搭載したデジタルツールです。リードの発掘から顧客のアフターフォローまでを本ツールで管理できます。誰でも見やすく使いやすいUIが追及されており、継続率も98.6%と高い水準を誇ります。
操作性の良さとできることの豊富さを両立したSFAです。既存ファイルからのデータ移行や操作マニュアルの作成など、定着過程のサポートにも対応しています。
・特徴:営業から顧客のアフターフォローまで行えるSFA
・実績:社数非公表
・費用:月額5万円~(10ユーザーまで対応)
・無料トライアルの有無:あり(1週間)
・向いている企業:日々の作業をワンツールに統一したい企業
日鉄日立システムソリューションズ株式会社「PharMart(ファルマート)」
PharMart(ファルマート)は医薬業界特化型の珍しいSFAです。いわゆる「MR活動(医師・薬剤師などに自社製品の魅力を伝える営業)」の効率化に向けて、スケジュール・顧客管理を進められます。
相手の勤務先や診療科、所属学会を入力できるなど、医薬業界のニーズに即しているのが強みです。また、試供提示用のプロモーション資材に関する申請~公開手続きの進捗管理にも対応しています。
・特徴:医薬業界に最適化されたSFA
・実績:社数非公表
・費用:非公表
・無料トライアルの有無:非公表
・向いている企業:MR活動を効率化したい企業
シンキングリード株式会社「F-RevoCRM」
オープンソースを採用しているユニークなCRM・SFAが「F-RevoCRM」です。商業ツールには珍しく、自社でプログラムコードを改変してカスタマイズすることが許可されています。
IT分野に知見のある企業であれば、ほかのSFAの追随を許さないほど自由度の高い形で利用できるでしょう。ワンクリックで帳簿をPDFデータとして発行できるなど、そのままでも基礎的なSFA機能は揃っています。
・特徴:オープンソースで自らカスタマイズが可能なCRM・SFA
・実績:2万社以上
・費用:月額3万円~(Enterprise Editionコース)
・無料トライアルの有無:あり(1ヵ月無料)
・向いている企業:プログラミングに関する知見のある企業
株式会社NTTデータ イントラマート「intra-mart DPS」
intra-mart DPSは「業界最後発」をうたうSFAです。業務改善プラットフォームの導入実績が8,900社を超えるNTTデータイントラマート社が、世に出回るSFAの課題を洗い出し、本当に実務に適したツールとして生み出しました。
Excelデータから簡単に帳簿を作成できたり、紙の名刺にスマートフォンのカメラを向けるだけでデジタルデータとして保管できたりと、埋もれがちな既存資産の再利用に優れています。
・特徴:市場に出ているSFAの改善を分析し、誕生したSFA
・実績:社数非公表(イントラマートの導入社数は8,900社以上)
・費用:月額4,500円~(クラウド・フルコース)
・無料トライアルの有無:あり
・向いている企業:活用したいデータが既に手元にある企業
株式会社ネオジャパン「AppSuite」
AppSuiteは、自社用のSFAを作成できる業務アプリ開発ツールです。ドラッグ&ドロップ操作を基本に自ら入力フォームを作成でき、必要な顧客・営業情報の収集をはじめられます。
複数のメンバーが同時にデータを編集でき、かつ進行中の案件の状況変更(例:受注金額の調節など)を半自動的にメール通知できる機能もあります。さらに、グループウェア「desknet’s NEO」や関連ツールとの連携により、勤怠管理や経費精算といった作業までまとめることが可能です。
・特徴:SFAも作成できる業務アプリ開発ツール
・実績:社数非公表
・費用:月額792円~(desknet’s NEOの利用料金を含む)
・無料トライアルの有無:あり(30日間無料)
・向いている企業:多様な機能を後から追加していきたい企業
株式会社NIコンサルティング「Sales Force Assistant」
Sales Force Assistantは、90年代から活動する経営コンサルティング会社がその知見を詰め込んだSFAです。最大の特徴は「AI秘書」にあり、画面上にかわいらしいキャラクターが登場して、社員一人ひとりに営業支援を行ってくれます。
例えば、当日や翌日の営業予定を通知してくれたり、これから営業をかける顧客の過去のクレーム履歴を教えてくれたり、自分以外の社員がその顧客に対して取ったアクションを通知してくれたりと、秘書のようにサポートしてくれます。公式ページでは清水食品などの大手製造業者の導入事例も公開中です。
・特徴:AI秘書が営業活動を手助けしてくれるSFA
・実績:1万社以上
・費用:月額4,000円~(Sales Force Assistant 顧客創造)
・無料トライアルの有無:あり(30日間無料)
・向いている企業:視覚的に親近感のあるデザインのSFAを導入したい企業
SFA(営業支援ツール)の比較・導入後、成果を挙げるためには?
SFAは比較・導入して終わりではなく、適切な運用を行い成果を上げていく必要があります。最後に、SFA導入後に意識しておくべきポイントを押さえておきましょう。
リーダー・責任者となる人物を配置する
SFAを社内へ浸透させるためには、リーダー・責任者となる人物を明確にすることが大切です。「業務で活用するように」とただ指示を出すのみでは、責任感のある取り組みは生まれにくくなります。各部門やチームに一人ずつSFA推進担当となる社員を任命し、事前の社内研修を受けてもらいましょう。
業務の属人化を防げることもSFAのメリットであり、最終的には全員が操作できる形を目指すべきです。リーダーにはSFAを率先して活用し、チーム内にその有効性を浸透させる役割を担ってもらいましょう。
入力すべきデータを必要以上に増やさない
SFAに入力するデータを厳選することも、社内に浸透させるためのポイントです。SFAの導入時には可能な限りのデータを収集・活用したくなりますが、それでは入力作業の負担も膨大なものになります。時間的コストがかさむのはもちろん、社員からのSFAに対する反感にもつながってしまうでしょう。まずは日時や訪問先、簡易的な会話内容による営業報告からはじめるなど、ハードルを下げた状態でのスタートが求められます。
データの分析・活用を推進する
SFAは、データを入力した後に分析・活用を進めてこそ真価を発揮します。過去データから進行中の案件が抱えているリスクを把握したり、次に取るべきアクションを選定したり、活用方法はさまざまです。
導入と同様、単に「データの分析と活用を」と呼びかけるだけでは社内で取り組みが浸透しません。具体的な分析・活用手順と効果について社内研修を行い、あわせてSFAの活用に成功した社員が評価されるように人事制度に手を加えることが対策として考えられます。
SFAの効果を定期的に測定する
最後に意識しておきたいのが、SFAの効果を定期的に測定することです。SFAの導入によりどの程度営業の改善が進んだのか、あるいは進まなかったのか、導入以前の状態と比較しなければ効果もあいまいになってしまいます。
「半年後までにリード客の成約率を30%向上させる」など、ベースラインとKPIを設定し、数値による効果測定を行いましょう。平行して社員のSFAに対する声を集めることで、今後の取り組むべき課題も見つかりやすくなります。
SFA(営業支援ツール)の適切な比較は自社DXの第一歩
この記事では、SFAの比較を成功させるポイントや導入後に成果を上げる方法、具体的なおすすめサービスについてご紹介しました。
SFAは、製造業でも営業活動を効率化してくれる、DXに欠かせないツールの一つです。適切に比較し導入を成功させるためには「目的から必要な機能を割り出す」などいくつかのポイントがあります。導入後の後悔を避けるためにも、無料トライアルやデモ版も有効活用しながら導入の検討を進めましょう。
(提供:Koto Online)