この記事は2023年5月29日(月)に「羊飼いのFXブログ」で公開された「竹内のりひろ氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。
2023年5月29日(月)の午前8時過ぎに現役トレーダーの竹内のりひろさんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。
現在の為替相場の傾向や相場観
先週1週間の主要通貨の対ドルでの騰落は、全ての通貨が下落となり、ドルは全面高の展開となっている。
円は下落の中位に位置するが、米ドル/円は先週まで3週連続で陽線をきざみ、年初来高値140.72円まで上伸した。
このところ発表された米国の経済指標が強めの結果を示し、6月FOMCでも利上げの織り込みが進む。
現在の為替相場の戦略やスタンス
まず、週明けの本日29日(月)は米国市場がメモリアルデーの祝祭日で米国株と米国債の取引が休場。大きな動きになるのは翌日以降だろう。
このところ市場の話題となっていた米国の債務上限問題だが、週末にバイデン大統領とマッカーシー下院議長が基本合意と伝わった。しかし、完全に霧が晴れたわけではなく、議会の承認を要する。紆余曲折が予想されるだけではなく、仮に承認となってもこれまでの混乱を背景に、米国債の格下げというリスクも残る。
今週は月末月初でもあり、イベントや経済指標の発表が多数、全てがドルの支援材料となるわけでもなく、小刻みな売買が求められる。米ドル/円は昨年11月21日(月)の戻り高値142.25円が視野に入り、引き続き、深い押し目は買いだろう。
今週は米ドル/円で138.50~142.00円、ユーロ/米ドルで1.0650~1.0850ドル、ユーロ/円で148.50~152.00円とみている。
▽米ドル/円の日足チャート
▽ユーロ/米ドルの日足チャート
▽ユーロ/円の日足チャート
※当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。