この記事は2023年6月1日(木)に「羊飼いのFXブログ」で公開された「神田卓也氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。


FXトレード戦略
(画像=peshkova/stock.adobe.com)

2023年6月1日(木)の午前11時時点に外為どっとコム総合研究所の神田卓也さんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。

神田卓也
株式会社外為どっとコム総合研究所取締役調査部長上席研究員。1987年福岡大学法学部卒業後、第一証券を経て、1991年メイタン・トラディション入社。インターバンク市場にて、為替・資金・デリバティブ等の取引業務を担当し、国際金融市場に対する造詣を深める。2009年7月外為どっとコム総合研究所入社。

現在の為替相場の傾向や相場観

米下院は、本日6月1日(木)日本時間午前に債務上限法案を可決。25年1月まで債務上限の適用を停止するとともに、今後2年間の歳出に上限を設ける法案はこのあと上院へ送付される。上院の可決後に大統領の署名を経て法案は成立の運びとなる。

最悪のリスクシナリオである米国の債務不履行(デフォルト)は避けられる公算が高まったことから、市場の関心はあらためて6月FOMCに向かいそうだ。

現在の為替相場の戦略やスタンス

昨日5月31日(水)は、FRBメンバー2人が6月利上げの見送りを示唆したことでドルが売られたが、先週は他の複数のメンバーが利上げ継続に前向きな姿勢を示してドルが上昇する場面があった。

6月利上げの是非を巡っては、FRB内で意見が大きく割れているようだ。当然ながら、6月利上げを巡る市場の見方も定まり切れない状況。

本日6月1日(木)の米ドル/円は明日2日(金)の米5月雇用統計を前に、米5月ADP全国雇用者数、米新規失業保険申請件数、米5月ISM製造業景況指数などの結果に一喜一憂する展開が見込まれる。そのほか、フィラデルフィア連銀のハーカー総裁の講演にも注目したい。

▽米ドル/円の日足チャート

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(画像=羊飼いのFXブログ)

※当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。