メキシコペソ見通し
(画像=外為どっとコム マネ育チャンネル)

総括

FX「10週連続陽線となるか、年初来21%高。ただ昨日は長い上ヒゲで一服」メキシコペソ見通し

予想レンジ 7.9-8.4

 (ポイント)
*10週連続陽線となるか、ただ昨日は長い上ヒゲで一服
*対円では6月15日に、2014年12月10日以来の高値の8.269円をつける
*中銀総裁がペソの強さを語った
*米墨金利差維持で上昇
*次回、政策金利決定は6月22日
*ニアショアリング案件は続く
*4月鉱工業生産改善
*大統領選は2024年6月
*5月消費者物価低下
*世銀、OECDが成長見通し上方修正
*中銀は既に成長見通しを上方修正
*政府の成長見通しは3%と高い。民間予想の約倍
*郷里送金とニアショアリングは好調
*経済指標は強い
*株価指数は年初来12.12%高と強い
*政府のインフレ率見通しはを2023年は3.2%から5.0%へ引き上げ

(10週連続陽線となるか、ただ昨日は長い上ヒゲで一服)パーセンテージ修正
 9週連続で週足陽線(対円)、今週が10週目。6月15日には2014年12月10日以来、約8年振りの高値の8.269円をつける。年初来では対円で21.733%高、対ドルで12.18%高と独歩高だ。ただ昨日は長い上ヒゲ陰線で上昇一服。ボルサ株価指数は年初来14.2%高と強い。

(昨日は下げたが、中銀総裁が語るペソの強さ)
 ロドリゲス中銀総裁は6月14日、メキシコの強固な経済基盤が最近の対米ドルでのメキシコペソ高の鍵となっていると述べた。

メキシコへの送金、ニアショアリング、国内総生産(GDP)と比較した安定した債務水準がすべてペソ上昇に寄与しているとした。
 充実した資本水準と流動性水準を特徴とする金融システムの強さも恩恵をもたらしている。
 さらに、メキシコは柔軟な為替レート制度の下で運営されており、為替レートは主に市場の力と入手可能な情報によって決定されると発言した。

(米墨金利差維持で上昇)
 5月18日に政策金利が据え置かれ米国との金利差縮小によるペソ下落も予想されたが、米国5月の消費者物価も、前年同月比4.0%上昇、伸び率は11カ月連続で鈍化し、2021年3月以来約2年ぶりの低さとなり、FOMCでも利上げ休止となり、米墨間の金利差は維持されることでペソは再上昇した。

 米国同様にメキシコの物価も低下している。5月消費者物価は、エネルギー価格の下落と食品インフレの低下により、ここ1年半以上で最低の水準に低下した。 

 メキシコの次回政策金利決定は6月22日で11.25%で据え置きが予想されている。
 
(ニアショアリング案件が続く)
 需給面での強さは変わらない。郷里送金(外国からメキシコへ送金)と中国リスク軽減の為の米国へのニアショアリングの役割を果たすメキシコへの投資も堅調だ。
 直近では、トヨタが、新しいハイブリッド・タコマ・トラックの製造に生産プロセスを適応させるため、さらに3億2,800万米ドルを投資する予定である。
 また、ジョンソン・エンド・ジョンソン、メドトロニック、GEヘルスケア、フィリップス、キンバリークラークなど医療機器産業もメキシコが世界最大の供給国となってきている。

(4月鉱工業生産改善)
最近の指標もまずまずだ。4月鉱工業生産は前月比0.4%増と3月の0.9%減を上回った。
半導体不足が解消し、新型コロナウイルスの感染が広がる前並みの水準まで回復した。