広島県廿日市市産のジャパニーズウイスキー「戸河内」。
蒸留所は比較的新しいものの、製造するメーカーの歴史は古く、老舗の技術を活かした製法で造られています。
特徴ある製法や、豊富なラインナップ、実際に飲んだ方の意見をご紹介します。
この記事の監修者
浅野まむ
お酒とBarを愛しています。バーテンダー歴8年、現在ライター。ウィスキーエキスパート資格持ち。 1人で飲むのも、2人で飲むのも、大勢で飲むのも何でも好きです。
広島のウイスキー「戸河内」とは
ウイスキー「戸河内」は広島県で製造されているジャパニーズウイスキーです。
戸河内とはかつて広島県の西部に存在した町の名前で、現在は広島にある安芸太田町の一部になっています。
「戸河内」のほかにもさまざまな酒を製造している桜尾蒸留所や、ユニークな貯蔵庫を紹介します。
桜尾蒸留所で製造
「戸河内」を販売する株式会社サクラオブルワリーアンドディスティラリーはかつての中国醸造株式会社で、1918年の創業以来焼酎を製造してきた歴史ある酒造会社です。
広島県廿日市市にある桜尾蒸留所で製造されており、2017年竣工の桜尾蒸留所は豊かな自然に囲まれたエリアにあります。
桜尾蒸留所では「戸河内」の他、シングルモルトウイスキー「桜尾」やジン、梅酒、リキュールも製造されています。
蒸留所見学も受け付けていますので、近くに行くことがあったらぜひ立ち寄ってみてください。
戸河内の貯蔵庫
桜尾蒸留所には、桜尾貯蔵庫の他に戸河内貯蔵庫があります。
戸河内貯蔵庫のユニークな点は、廃線となった鉄道用トンネルを利用しているところです。
戸河内貯蔵庫のトンネル内の気温は季節を問わず冷涼な気温が保たれており、年間を通して気温約15°C・湿度約80%に安定しているのが特徴です。
そのため熟成がゆっくり進み、気温差が大きく熟成が早く進む桜尾貯蔵庫の原酒との造り分けに一役買っています。