「戸河内」の製法
「戸河内」を製造する桜尾蒸留所の規模はコンパクトで、蒸留を行うスチルは1基しかありません。
しかしここで、モルトの粉砕から蒸留までの全工程を行っているのです。
スチルはアーノルド・ホルスタイン社製のハイブリッドスチルで、単式蒸留のポットスチルと連続式蒸留のコラムスチルが組み合わされています。
初留ではポットスチル部分のみを使い、約46時間かける再留ではポットスチルとコラムスチルを併用。
これにより甘みがあって飲みやすい原酒が生み出されています。
使用するモルトはすべてスコットランドから輸入しており、その約半分がノンピートで、残りがミディアムピートです。
シングルモルト「戸河内」のラインナップ
「戸河内」にはシングルモルトのシリーズと、ブレンデッドのシリーズがあります。
この章ではまずシングルモルトについて解説していきます。
G7サミットでも提供され海外の要人も楽しんだシングルモルト「戸河内」のラインナップを見ていきましょう。
シングルモルトジャパニーズウイスキー 戸河内
アルコール度数:43%
容量:700mL
戸河内トンネルの貯蔵庫で、バーボン樽で3年以上熟成した原酒を使用しています。
バニラ、りんご、マーマレード、メロンの甘くフルーティーな香り、軽快でスムースな口あたりとすっきりとした甘さのある味わい、爽快で穏やかかつキレのある余韻が特徴です。
同じ桜尾蒸留所のシングルモルト「桜尾」と共に、2023年5月に広島で開催されたG7サミットで各国首脳に振る舞われました。
シングルモルトジャパニーズウイスキー 戸河内 1st Release CASK STRENGTH
アルコール度数:52%
容量:700mL
飲食店向けに数量限定で発売された銘柄で、「シングルモルトジャパニーズウイスキー 桜尾 1st Release CASK STRENGTH」と同時に発売されました。
ゆっくりと熟成が進む貯蔵庫で静かに熟成を重ね、柔らかい甘みでスムースな口当たりが特徴のシングルモルトです。
加水せずにボトリングされており、その個性を最大限に楽しめます。