ゴルフ場のDX(デジタルトランスフォーメーション=デジタル技術を活用して、生活を良いものに変革させること)化が進んでいる。
ゴルファーの後を付いてくる「パーソナルキャディロボット」や、現実空間と仮想空間の間で会話ができる「次世代型メタバース」の登場などがそれだ。どんな内容なのか見てみると。
後ろから付いてくるゴルフバッグ
USEN-NEXT HOLDINGS<9418>のグループ会社アルメックス(東京都品川区)は、AI(人工知能)技術で、ゴルファーに追従し、ゴルフバッグ運ぶパーソナルキャディロボット「Hello Caddy(ハローキャディ)を2023年7月1日に発売する。
2023年3月-5月に千葉県の太平洋クラブ八千代コースと、東京都の赤羽ゴルフ倶楽部で実証実験を行い、39人のゴルファーにアンケートしたところ、79.5%が使いやすさに満足したと回答したことから発売に踏み切った。
アルメックスでは、キャディの代わりにゴルフバッグを搬送するため、ゴルフ場の省人化が可能なほか、ゴルフカートに代わる新しいプレースタイルを打ち出すことで、新規ゴルファーの獲得が見込めるとしている。さらに、歩きながらゴルフを楽しむことができため、ゴルファー同士の会話が増えるとともに健康増進にも役立つという。
なみきさんなど人気ゴルフ女子4人が配信
AIなどを手がけるワントゥーテン(京都市)は、セガサミーホールディングス<6460>グループが開催するゴルフツアー「長嶋茂雄 INVITATIONAL セガサミーカップゴルフトーナメント」(セガサミーカップ)で、デジタルツイン(現実空間の情報を仮想空間で再現する技術)を活用した新しいスタイルのゴルフ観戦ができる「ゆるセガサミーカップ」を、決勝ラウンドの行われる7月1、2日に配信する。
人気ゴルフ女子4人(なみきさん、あおい夏海さん、Rumiさん、望月優花さん)が現地からセガサミーカップの模様を配信。視聴者はパソコンやスマホから「バーチャルゴルフ場」に入り、通常配信では見られない視点でプレーを見ることができる。
ゴルフ女子に直接見たい場所を指示したり、現地映像を見ながらゴルフ女子と会話することが可能なほか、バーチャルゴルフ場内の売店ではセガサミーカップオリジナルアイテムやウエアを購入できる。
セガサミーカップは2023年6月29日-7月2日に北海道千歳市のザ・ノースカントリーゴルフクラブで開催されるゴルフツアーで、ジャパネットホールディングス(長崎県佐世保市)が7月1、2日の決勝ラウンドをBS放送局「BSJapanext」で放送するほか、スマホなどでも視聴できるようにする。
文:M&A Online