三郎丸蒸留所のウイスキーの製法

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(画像=「whiskeen」より引用)

三郎丸蒸留所のこだわりの製法や革新的な取り組みを、次のトピックにそって紹介します。

  • ピーテッド麦芽を使用
  • 世界初の鋳物製蒸留器を開発
  • 富山産のオリジナル樽を使用

ピーテッド麦芽を使用

三郎丸蒸留所ではスコットランド産のヘビリーピーテッド麦芽を使用して、スモーキーなウイスキーを造っています。

また、富山県産の大麦による麦芽づくりといった富山ならではのウイスキー造りに挑戦しているのも特徴です。

世界初の鋳物製蒸留器を開発

三郎丸蒸留所は蒸留器を新調する際、従来の蒸留器は製造に時間がかかり過ぎることから、富山県高岡市で製作されている高岡銅器で蒸留器を作れないかと考えました。

そこで、日本のトップシェアを誇る富山県内の老子製作所と共同開発を行い、世界で初めての鋳造製蒸留器「ZEMON(ゼモン)」の開発に成功します。

この取り組みは、伝統的な技術を活かし新たな分野を開拓したことが評価され「第32回中小企業優秀新技術・新製品賞」優秀賞も受賞しています。

「ZEMON」の開発は、富山でしかできないウイスキー造りの一環として、三郎丸蒸留所が挑戦した革新的な取り組みの1つです。

富山産のオリジナル樽を使用

三郎丸蒸留所では、使用している樽も富山県産ミズナラのものを採用しています。

地元で林業を営む木材店や木工職人との共同開発によりオリジナルの樽「三四郎樽」を商品化しました。

三郎丸蒸留所では、三四郎樽を含めたさまざまな樽が使用されています。

三郎丸蒸留所の代表的なラインナップ

富山の地ならではのこだわりをもって製造されている三郎丸蒸留所のウイスキーの、代表的なラインナップをご紹介します。

三郎丸0 THE FOOL

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(画像=「whiskeen」より引用)
アルコール度数48%
容量700mL

先代からの精神を継ぎながらも、新たなマスターブレンダーがゼロからの出発を図って手がけたウイスキーが「三郎丸0 THE FOOL」です。

2020年より発売しているシングルモルトシリーズは蒸留所の進化をタロットカードで表現しており、「三郎丸0 THE FOOL」は三郎丸蒸留所のこれからの可能性をタロットカード0番の「THE FOOL」に見立てています。

「THE FOOL」のキーワード:可能性、若い精神、向こう見ず、出発

三郎丸0 THE FOOLカスクストレングス

アルコール度数63%
容量700mL
受賞歴SWSC2021 ダブルゴールド

「三郎丸0 THE FOOL」はカスクストレングスもリリースされ、2021年のSWSCにおいてダブルゴールドを受賞しています。

三郎丸Ⅰ THE MAGICIAN

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(画像=「whiskeen」より引用)
アルコール度数48%
容量700mL

2018年、三郎丸蒸留所ではマッシュタンの入れ替えが行われました。

マッシュタンの入れ替えという新たな1歩を踏み出した年度の原酒を使用したのが「三郎丸Ⅰ THE MAGICIAN」です。

三郎丸蒸留所にとって新しく大きな1歩を踏み出したことから、タロットカードの「魔術師(THE MAGICIAN)」をラベルに採用しています。

「THE MAGICIAN」のキーワード : 新たなる一歩、変容、技能、新しい段階

三郎丸Ⅰ THE MAGICIAN カスクストレングス

アルコール度数63%
容量700mL

カスクストレングス版である「三郎丸Ⅰ THE MAGICIAN カスクストレングス」もリリースされています。

通常の「三郎丸Ⅰ THE MAGICIAN」と比べると、力強さと一体感があり、一層ポテンシャルの高さを感じさせる1本です。

三郎丸Ⅱ THE HIGH PRIESTESS

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(画像=「whiskeen」より引用)
アルコール度数48%
容量700mL

三郎丸蒸留所が開発した世界初の鋳造製蒸留器「ZEMON」で蒸留した原酒を初めて商品化したのが、「三郎丸Ⅱ THE HIGH PRIESTESS」です。

現マスターブレンダーである稲垣貴彦氏は「三郎丸Ⅱ THE HIGH PRIESTESS」について、「銅と錫。そして初留と再留の2つの組み合わせにより生み出された無垢の器」という言葉で表現しています。

稲垣氏の言葉から、タロットカードの「女教皇(THE THE HIGH PRIESTESS)」が今回のラベルに採用されました。

「THE HIGH PRIESTESS」のキーワード : 創造、純真無垢、真理、神秘

三郎丸Ⅱ THE HIGH PRIESTESS カスクストレングス

アルコール度数61%
容量700mL

カスクストレングス版である「三郎丸Ⅱ THE HIGH PRIESTESS カスクストレングス」もリリースされています。

三郎丸蒸留所の開発した革新的な蒸留器「ZEMON」の蒸留により酒質が洗練された、力強さの中に美しさと安息を感じさせる1本です。

公式サイトでは既に完売しており、現在は入手困難です。

三郎丸1960 シングルモルト55年 カスクストレングス

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(画像=「whiskeen」より引用)
アルコール度数47%
容量700mL

1960年5月から55年の熟成期間を経て、2016年に発売されたのが「三郎丸1960 シングルモルト55年 カスクストレングス」です。

幾度の困難を乗り越えて55年もの長期熟成のウイスキーは非常に価値ある逸品で、発売当初は大きな反響がありました。

すでに完売していますが、販売当時は通販サイトでは300万円もの価格で取引されていたこともあり、非常に価値の高いボトルであったことが窺えます。

その味わいは、長期熟成を経たブランデーやラムのような素晴らしい芳香のウイスキーであると評価されていました。

The Sun

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(画像=「whiskeen」より引用)
アルコール度数48%
容量700mL

三郎丸蒸留所の多様なモルトに輸入原酒をブレンドしたのが「The Sun」です。

三郎丸モルトと自家熟成グレーンが織り成す、ピーティーでアロマを感じる味わいの1本です。

サンシャインウイスキー

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(画像=「whiskeen」より引用)
アルコール度数37%
容量700mL

三郎丸蒸留所の母体である若鶴酒造が初めて発売したウイスキーが「サンシャインウイスキー」です。

三郎丸蒸留所の蔵に眠っていた20年を超えるモルトウイスキー原酒を利用したブレンデッドウイスキーとして、現在も販売されています。

1953年の発売当時から愛され続ける伝統の味わいです。

十年明 Seven

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(画像=「whiskeen」より引用)
アルコール度数46%
容量700mL

三郎丸蒸留所の近くにある、十年明(じゅうねんみょう)と呼ばれる場所から名付けられたのが「十年明 Seven」です。

十年明はかつて、明かりを灯すための油を採る菜の花畑が広がっていたといいます。

「十年明 Seven」は、「その灯のように人々の心を優しく照らしたい」という願いが込められています。

キーモルトは三郎丸蒸留所の7年以上のモルトウイスキーで、スコッチグレーンウイスキーといったの輸入原酒がブレンドされており、スモーキーで豊かな味わいです。

十年明 Noir

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(画像=「whiskeen」より引用)
アルコール度数46%
容量700mL

「十年明 Seven」のリニューアル商品として発売されたのが「十年明 Noir」です。

多種多様な原酒を選定し、ブレンドをリニューアルしています。

「十年明 Seven」同様、三郎丸蒸留所モルトと輸入原酒がブレンドされており、奥行きのある味わいです。