この記事は2023年10月16日(月)に「羊飼いのFXブログ」で公開された「竹内のりひろ氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。


FXトレード戦略
(画像=metamorworks/stock.adobe.com)

2023年10月16日(月)の8時時点に現役トレーダーの竹内のりひろさんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。

竹内のりひろ
1990年、カナダ系の銀行で為替ディーラーになる。HSBCでは米ドル/円のチーフトレーダーを務めるなど20年以上にわたって為替市場の第一線で活躍。現在は個人トレーダーとして自己資金を運用するほか、情報配信を行なう

現在の為替相場の傾向や相場観

先週1週間の主要通貨の対ドルでの騰落は、上昇最上位はスイスフラン(+0.85%)となった。中東情勢の緊迫化を背景に、逃避資金が永世中立国であるスイスに流入している。

円(-0.17%)は下落の最下位に位置し、週間のレンジでも1円65銭止まり、小幅な値動きが続く。150円という大台を前に、円買い介入の警戒感も再び高まっている。

現在の為替相場の戦略やスタンス

先週に米CPIなどの発表を終えていることもあり、今週はどちらかというと材料難。

今週は、20日(金)に日付が変わってすぐの日本時間午前1時よりパウエルFRB議長のNY経済クラブでの講演が予定されている。お題は"Economic Outlook"(経済見通し)、講演後には著名経済学者、エコノミストらの質問に回答、通常例年、次回FOMC(10月31日~11月1日)への最終的な手掛かりとなっている。

FOMCがみる年内の追加利上げは1回、年内の残されたFOMC会合は2回あり、講演のなかでは今後の金融政策の行方に関し、データ次第の姿勢を崩さないだろう。足元のスワップポイントの水準を考慮すると、短期勝負はまだしも、米ドル/円を長期間売り建てるのは難しい。引き続き、米ドル/円の押し目は買いだろう。

今週は米ドル/円で148.00~151.00円、ユーロ/米ドルで1.0400~1.0600ドル、ユーロ/円で156.00~159.00円とみている。

▽米ドル/円の日足チャート

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(画像=羊飼いのFXブログ)

▽ユーロ/米ドルの日足チャート

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(画像=羊飼いのFXブログ)

▽ユーロ/円の日足チャート

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(画像=羊飼いのFXブログ)

※当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。