横浜から渋谷・東京まで約30分
都内へのアクセスのしやすさは横浜駅の大きな魅力。渋谷や東京まで約30分で行けるのはもちろん、品川駅などのターミナル駅を経由するので、乗り換えにも便利です。
また、新横浜駅まで行けば新幹線も利用でき、特に出張の多い社会人には嬉しいポイントといえるでしょう。
神奈川県最大のターミナル駅「横浜」
横浜駅情報
横浜駅は、JR各線、京急本線、相鉄本線、東急東横線、横浜市営地下鉄ブルーライン、みなとみらい線が通り、一駅に乗り入れる鉄道事業社数が日本最多の大規模なターミナル駅です。
一日の乗車人員は340,536人とJR東日本エリア内で新宿駅、池袋駅、東京駅に次いで4番目の多さです(2022年度データ)。
横浜周辺の大規模再開発
横浜は日本でも有数の規模を誇る大都市へと発展し、おしゃれで洗練された雰囲気で居住地や観光地としても人気の高いエリア。各社が毎年発表する「住みたい街ランキング」でも常にランクインしており、今後も居住ニーズは高まっていくことでしょう。
さらに、東京2020オリンピック・パラリンピックに向けて商業施設やホテルなどが建設されたあとも、横浜の魅力や価値をより向上させるべく再開発ラッシュが続いています。
今回は主な再開発情報をエリアごとに紹介します。
桜木町・関内周辺エリア
横浜市庁舎移転新築⼯事
横浜市役所は関内駅前から馬車道駅に移転、市庁舎としては日本一の高さを誇る地上32階、高さ約155mの横浜市庁舎として2020年1月に竣工し、6月から正式に利用されています。
新市庁舎の1~2階には19店舗が出店する商業施設「LUXS FRONT(ラクシス フロント)」がオープンし、さまざまなジャンルの料理が楽しめるフードホールやレストランが設けられています。
なお、庁舎移転とほぼ同時期の2020年2月には、新市庁舎から徒歩約15分の横浜スタジアムも3年弱の増築改修工事が完了し、約6,000席の増席がされました。
横浜市旧市庁舎街区活用事業
関内駅前にあった横浜市旧市庁舎は一部を残して解体され、跡地には新たに人を集めるスポット「MINATO−MACHI LIVE(みなとまち ライブ)」が2026年春に誕生する予定です。
旧庁舎の一部建物は保存される形で、旧市庁舎行政棟の1〜2階は商業施設、3〜8階は星野リゾートによるリノベーションが行われ、都市観光ホテル「OMO7横浜 by 星野リゾート(仮称)」として活用されます。
また、新築棟の低層階にはスポーツや音楽を中心としたコンテンツを開放的な雰囲気で楽しめる「ライブビューイングアリーナ」、11〜33階には総合大学やオフィスが誘致されるようです。
「国際的な産学連携」「観光・集客」というテーマに沿った地区のにぎわいと活性化を目指しています。
参照: 2022年ニュースリリース「横浜市旧市庁舎街区活用事業」着工|三井不動産
横浜駅周辺エリア
JR横浜タワー
JR横浜タワーは、2020年6月に横浜駅西口にオープンした複合施設です。
商業施設「NEWoMan横浜」や「CIAL横浜」、映画館「T・ジョイ横浜」や会員制ワークスペース「STATION SWITCH」、オフィス等で構成されています。屋上広場「うみそらデッキ」からは横浜港や横浜ベイブリッジが一望できます。
観光客や住民が楽しめるエンターテインメントなイベントやコンテンツなどの幅広い利用が見込まれます。
JR横浜タワーと歩行者通路を利用して行き来できる場所にあるのがJR横浜鶴屋ビルです。JR横浜鶴屋ビルには、550台が利用できる駐車場「JR横浜パーキング」や商業施設「CIAL横浜ANNEX」など9つのテナントが入っています。
横浜駅きた⻄⼝鶴屋地区市街地再開発
JR横浜タワーとJR横浜鶴屋町ビルの間に建設が予定されているのが、「THE YOKOHAMA FRONT/ザ ヨコハマ フロント」です。
ペデストリアンデッキによって横浜駅と直結する複合施設で、高さ約178m、地上43階、地下2階の超高層ビルになります。総戸数459戸の超高層タワーレジデンス「THE YOKOHAMA FRONT TOWER(ザ ヨコハマ フロント タワー)」のほか、低層階から中層階には商業施設やホテルなどが入ります。
参照: 日本初「国家戦略住宅整備事業」認定 横浜駅きた西口鶴屋地区第一種市街地再開発事業の施設建築物名称を「THE YOKOHAMA FRONT/ザ ヨコハマ フロント」に決定(PDF)|【公式】横浜駅きた西口鶴屋地区第一種市街地再開発事業
先に記載した「JR横浜タワー」や「JR横浜鶴屋町ビル」ともつながっており、完成予定の2024年春にはにぎわいを見せているでしょう。
高島町・みなとみらい周辺エリア
みなとみらい53街区開発計画(街区名称:横浜シンフォステージ)
横浜駅とみなとみらい駅の間、新高島駅近くに位置する「みなとみらい21中央地区53街区」にオフィスや商業施設、ホテルなどを含む2棟(左がイーストタワー、右がウエストタワー)の大規模複合ビルが誕生します。2021年4月に着工し、2024年3月の竣工予定です。
2棟の合計延べ面積は182,825m²で、株式会社大林組、京浜急行電鉄株式会社、日鉄興和不動産株式会社、ヤマハ株式会社の4社が事業に参画し、横浜のエリア全体のにぎわいを創出する大規模な再開発になっています。
横濱ゲートタワー
新高島駅前に2021年9月に竣工したのが「横濱ゲートタワー」です。
みなとみらい21地区への玄関口となる土地を生かし、高機能な賃貸オフィスやクリニック、保育所のほかに、新たな名所としてプラネタリウムなども併設されています。
横浜駅からのアクセスも抜群なこのエリアで、オフィスワーカーや地元住民にとって快適で過ごしやすい街づくりを目指しています。なお、いすゞ自動車は2022年5月に本社を当ビルに移転しました。
ウェスティンホテル横浜
横浜市西区の「みなとみらい21地区44街区」に、世界的なホテルチェーンであるマリオット・インターナショナルが運営する「ウェスティンホテル横浜」が2022年6月に開業しました。
延べ面積65,877m2のウェスティンホテル横浜の総客室数は373室で、そのほかにもレストラン、バンケット、フィットネスが併設されます。
横浜周辺の大学情報
横浜周辺では、新キャンパスや大学に付随する施設の建設も盛んです。
神奈川大学
神奈川大学は2021年4月に「みなとみらいキャンパス」を開設しました。
高さ約100m、21階建ての校舎に教室や研究室、学食などの施設が設けられ、グローバル教育に重点を置いた3学部(国際日本学部、外国語学部、経営学部)が集います。
新キャンパスでは周辺の国際企業や官公庁、文化施設などとの連携を強め、文化間の相互理解と交流を図ることのできる人材を育てることを目指します。
関東学院大学
2021年4月、関東学院大学の国際学生寮「関東学院大学 インターナショナル・レジデンス」が新設されました。
「異なる価値観の交流が、日々の生活になる」というコンセプトの学生寮で、さまざまな地域や国からの学生たちとともに学び、暮らすことができます。
大学までのアクセスの良さだけでなく、管理スタッフの常駐や充実した設備環境など魅力がたくさんあります。
また、2023年4月には関内・関外地区に「横浜・関内キャンパス」が誕生しました。
企業、自治体、地域、市民、機関など「知の交流」を通じたさまざまなイノベーションを誘発、横浜都心部という立地を最大限に生かして「社会連携教育」をさらに推進する考えです。
教育施設としての機能に加え、市民も利用できるコワーキングスペースや、ブックカフェ、デジタル図書館、700人規模のホールなど、市民の知的・文化的活動を支援する施設・機能を配置し、利用者の幅を広げることを目指しています。
ほかにも横浜には規模の大きい大学やキャンパスが多くあります。
大学名 | 院生含む学生数 |
---|---|
横浜国立大学 | 9,475人(2023年5月1日現在) |
横浜市立大学 | 5,204人(2023年5月1日現在) |
神奈川大学 | 18,553人(2023年5月1日現在) |
関東学院大学 | 11,152人(2023年5月1日現在) |
横浜周辺の企業情報
神奈川県には多くの企業が存在しますが、その半数は横浜に集中しており、勤務地としてもとても人気のあるエリアとなっています。
東京と距離が近いながらも、比較して物価は安いため、本社を構える企業は大きなオフィスを建てやすいという利点があります。
企業名 | 連結含む従業員数 |
---|---|
日産自動車株式会社 | 131,719人(2023年3月31日現在) |
相鉄ホールディングス株式会社 | 10,094人(2023年3月31日現在) |
ユニプレス株式会社 | 8,059人(2023年3月31日現在) |
日揮ホールディングス株式会社 | 7,876人(2023年3月31日現在) |
株式会社ヨロズ | 5,726人(2023年3月末時点) |
千代田化工建設株式会社 | 5,649人(2023年3月31日現在) |
いすゞ自動車株式会社 | 44,495人(2023年3月末時点) |
横浜市の基本情報
人口推移
2005年から2020年にかけて、桜木町駅、横浜駅、みなとみらい駅の3駅とも増加傾向にあり、今後も数字が伸びていくことが予想されます。
現在のまちの様子※2021年2月時点
駅周辺のまち並み
- 横浜駅周辺
- みなとみらい駅周辺
- 桜木町駅周辺
横浜駅周辺
横浜駅周辺は商業施設や大型店舗が立ち並び、買い物や外食に困ることはまずありません。
横浜駅に直結し、地下2階から9階までのフロアで構成されているのが「ルミネ横浜」です。「成城石井」や「PLAZA」「カルディ」など人気のショップが出店しています。
相鉄横浜駅にある百貨店の「横浜高島屋」では、2020年12月に食のセレクトショップ「ハマプラ」がオープンし、惣菜や弁当など百貨店クオリティの商材を気軽に購入することができます。2021年春には食品売り場を現在の1.5倍の大きさへと拡大を進めています。
「横浜モアーズ」は「おしゃれをして出かけたくなる、ちょっと特別なショッピングビル」をコンセプトに1982年に開店しました。
2008年には全面リニューアルし、おしゃれで洗練されたショッピングビルとして横浜の街全体を盛り上げています。2020年春にオープンした「NEWoMan YOKOHAMA」とは地下で直結しています。
駅周辺は大型ショッピングモールが目立ちますが、カフェやチェーン店も数多く見られます。
みなとみらい駅周辺
横浜の観光スポットが凝縮したエリアに位置するみなとみらい駅。横浜駅からはみなとみらい線で2駅です。観光地としてのイメージが強いですが、利便性や景観がいいことから住みやすさにつながっているようです。
「MARK IS(マークイズ)みなとみらい」は、人々に長く深く愛され続ける横浜のランドマークです。 全189店舗が集結する、みなとみらい21地区で最大規模の商業施設で、みなとみらい駅に直結しているため、利便性も抜群です。
商業施設やタワーマンションが多い印象の横浜ですが、駅周辺には「臨港パーク」や「グランモール公園」「高島中央公園」など自然を感じられる場所もあり、子どもやペットとのびのび遊ぶこともできます。
桜木町駅周辺
横浜駅から1駅の桜木町駅は都会感溢れる場所ですが、一方で野毛とよばれるエリアは下町の風情が残っており、とてもバランスの取れたまちです。
駅から東側に歩くとすぐに「横浜ランドマークタワー」が見えます。ホテルやショッピングモール、展望フロアなどが揃う超高層ビルで、このエリアに来たらはずせないスポットです。
駅の高架下には商業施設「CIAL桜木町」があり、桜木町駅の新改札と共に2020年6月にオープンしました。日用雑貨からレストランまで幅広いショップを展開し、駅前の買い物に便利な施設です。
そのほか駅周辺には飲食店やコンビニも点在しています。
西側は対照的にレトロな雰囲気が漂い、昔ながらの飲み屋街が続く「野毛」とよばれる繁華街があります。
居酒屋でお酒を楽しめるだけでなく、「野毛山動物園」や「横浜にぎわい座」など情緒溢れるスポットも見られます。
また、桜木町を抜けて20分ほど歩くと日本の中華街のなかでも有名な横浜中華街があります。
暮らすにも観光にも充実のまち
横浜、桜木町、みなとみらいは国際色豊かな常に進化し続けるまちです。
横浜市は各社が発表する「住みたい街ランキング」でも常に上位にランクインするなど、人気が高い街ですが、さらなる進化をこれから迎えようとしている街でもあります。
今後は観光や娯楽を楽しめるのはもちろん、再開発によってさらに利便性の高い街になるでしょう。
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