日々是相場
(画像=VectorSpace/PIXTA)
日経平均 32,843.70円 △51.90円
為替 1ドル=145.41円
売買高(東証プライム、以下同) 15億9,627万株
売買代金 3兆4007億87百万円
値上り銘柄数 566銘柄
値下り銘柄数 1,060銘柄
騰落レシオ(25日) 96.54%

市況概況

金融緩和継続期待から買い先行となったが手仕舞い売りに押され冴えない展開

米国でのインフレ懸念が薄れて米国株が堅調となったことや日銀のマイナス金利継続期待などから為替が円安に振れたことなどから夜間取引やシカゴ市場の日経平均先物が高く、買い先行となった。

ただ、寄り付きの買いが一巡となった後は手仕舞い売りに押されて上値が重く、上値の重さが嫌気されると金融緩和の終了懸念なども蒸し返され円高が進んだこともあり、上げ幅縮小となった。

昼の時間帯も手仕舞い売りに押されて先物が冴えず、後場も売り先行となった。節目と見られる33,000円まで届かないとなると手仕舞い売りが嵩み、じりじりと上げ幅縮小となった。さすがに下値の節目と見られる32,800円では下げ渋り、買戻しも入ったが、夜間取引の勢いほどの上昇でもなく、懸念材料が残る形での上昇となった。

積極的に買い上がる材料もないので、いったん上値が重くなると手仕舞い売り、戻り売りに押されると言うような感じだ。最後は何とか粘って32,800円を保ったが安値圏での引けとなった。

小型銘柄も手仕舞い売りに押されるものが多く総じて軟調だった。グロース250指数やグロース株指数は大幅安だった。先物はまとまった売り買いは少なく、指数に連れて買われ、指数に連れて売られるというような展開となった。特に指数を動かすようにまとまった買いが断続的に見られるようなこともなく、上がれば売られ、下がれば買われるというような感じだった。

今度は夜間取引の間に大きく上昇となったが、日中取引になると手仕舞い売りに押されると言う形となった。金融緩和の終了があるのかないのか、そうして思惑で為替も株価も動いているということでまだまだ右往左往する場面も出てくるのだろう。

ただ、金融緩和の終了がないということでも上値も限られるので、ここからどれだけ空売りが積み上がるかということが日銀の金融政策決定会合以降の年末相場の方向を示すことになるのだろう。

テクニカル分析

日経平均

25日移動平均線に上値を押さえられる形となった。今度はまた75日移動平均線のサポートを確認するようなことになるのだろう。遅行スパンがローソク足にサポートされそうだが、どこまで続くかということも注目される。

▽詳しくは解説動画をご覧ください。

当記事は、証券投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。