この記事は2023年12月13日(水)に「羊飼いのFXブログ」で公開された「西原宏一氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。


FXトレード戦略
(画像=forenna/stock.adobe.com)

2023年12月13日(水)の午前8時すぎに、現役トレーダーの西原宏一さんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。

西原宏一
青山学院大学卒業後、1985年に大手米系銀行のシティバンク東京支店へ入行。1996年まで同行にて為替部門チーフトレーダーとして在籍。その後、活躍の場を海外へ移し、ドイツ銀行ロンドン支店でジャパンデスク・ヘッド、シンガポール開発銀行シンガポール本店でプロプライアタリー・ディーラーなどを歴任後、独立。ロンドン、シンガポール、香港など海外ヘッジファンドとの交流が深く、独自の情報網を持つ。

現在の為替相場の傾向や相場観

過去数回、メルマガで懸念していた米ドル/円の急落だが、先週後半現実に。一時141.71円まで急落している。きっかけは日銀の植田総裁が「年末から来年にかけて一段とチャレンジングになる」とコメントしたこと。

一方テクニカルにマーケットが気にしていたのが26週移動平均線。最近話題になっている米ドル/円の26週移動平均だが、7日(木)も26週線を割りこんでからドーンと落ちている。

今回も26週線が位置していた146.30円を割り込んでから米ドル/円は一気に値を崩している。逆にいえば26週線を超えてくるようだと先週の円高が否定されるわけだ。

現在の為替相場の戦略やスタンス

今週一時146円台ミドルまで反発するも、本日13日(水)朝8時時点での米ドル/円は145.45円と26週移動平均を上抜けていない。この意味においては146.30円をクリアに超えない限り、米ドル/円の上値はまだ重い。

ただ141.71円の安値からすでに4円弱反発している。米金利先物市場では、来年4回程度の利下げをすでに織り込んでいる。これは少し連続利下げを織り込みすぎていると思われ、米ドル/円の下値も限定的だろう。当面の米ドル/円は143~148円のレンジ内での、押し目買いで臨みたい。

▽米ドル/円 日足チャート

231213nishiharaS
(画像=羊飼いのFXブログ)

*:当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。