この記事は2023年12月12日(火)に「羊飼いのFXブログ」公開された「志摩力男氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。
2023年12月12日(火)の午後14時すぎに現役トレーダーの志摩力男さんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。
志摩力男
慶應義塾大学経済学部卒。1988年~1995年ゴールドマン・サックス、2006〜2008年ドイツ証券など、大手金融機関にてプロップトレーダーを歴任。そのあと、香港にてマクロヘッジファンドマネージャー。独立後は世界各地のヘッジファンドや有力トレーダーと交流があり、現役トレーダーとして活躍中。
現在の為替相場の傾向や相場観
今週は本日12日(火)のCPI、明後日14日(木)日本時間未明のFOMC、そして俄然注目度が高まってきたのが来週19日(火)の日銀金融政策決定会合とビッグイベントが連続する。これらの結果で今後の相場が決まるのではないかと思っている。特に日銀がポイントになりそうだ。
植田日銀総裁の「チャレンジング発言」があった国会中継を繰り返し見たのだが、何もないと言われれば全然なんてことのない発言にしか聞こえないので、マスコミが意図的に切り取っているようにも聞こえるし、唐突感があったことも確かだ。
本当は質問が用意されていたのに、その用意した答えを出す機会がなかったため、最後、強引に入れ込んだという穿ち過ぎた見方もわからなくもないところ。
ただ日銀の今月の政策変更は無理だろうというのが素直な感想ではあるのだが、よりプロフェッショナルの多い金利市場のJGB金利が高止まりしたままなので、あやしいのはあやしい。
現在の為替相場の戦略やスタンス
パーティー券問題で現在、都合よく安倍派の幹部が発言できない状況になっているため、このチャンスに政策変更という思惑もわからなくはない。日銀が政策変更を行えば、一定の円高圧力は当然掛かるので、結果をみて機敏に反応したいところ。
政治状況からいっても、政策変更があってもおかしくはないので注意したい。
▽米ドル/円の日足チャート
※当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。