この記事は2023年12月11日(月)に「羊飼いのFXブログ」で公開された「竹内のりひろ氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。


FXトレード戦略
(画像=sorapop/stock.adobe.com)

2023年12月11日(月)の8時時点に現役トレーダーの竹内のりひろさんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。

竹内のりひろ
1990年、カナダ系の銀行で為替ディーラーになる。HSBCでは米ドル/円のチーフトレーダーを務めるなど20年以上にわたって為替市場の第一線で活躍。現在は個人トレーダーとして自己資金を運用するほか、情報配信を行なう

現在の為替相場の傾向や相場観

先週1週間の主要通貨の対ドルでの騰落は、円のみが上昇(+1.26%)。それ以外の通貨は全て下落に転じ、円は独歩高で引けた。

日銀植田総裁や同氷見野副総裁の発言等から、日銀の早期のマイナス金利解除の観測が浮上、円が急速に買い戻されている。米ドル/円の週間の値幅は約5円80銭まで拡大、昨年12月第4週以来の値幅で、震度の大きさをうかがわせる。

現在の為替相場の戦略やスタンス

先週大きな動きに直面したことで、余震は相応に続くとみておきたい。今週は年内最後の中銀ウィークに加え、米国では11月のCPI(消費者物価指数)などの物価指標の発表があり、否応なしに緊張感は高まる。

今週は主要国では、米国、スイス、英国、欧州の順に金融政策の発表を控えるが、この全てで据え置き予想だ。コロナ後の金融引き締めはほぼ終わり、焦点は来年の利下げ開始時期や利下げ幅に移る。声明文や総裁の会見等から、見通しを読み解く地道な作業が求められる。

おそらく、大幅に織り込んだ利下げにけん制球を投げてくるだろう。オプション市場が織り込む今週の米ドル/円の値幅は約4円50銭程度、決め打ちは危険とみておきたい。

今週は米ドル/円で142.50~147.00円、ユーロ/米ドルで1.0600~1.0850ドル、ユーロ/円で153.50~158.00円とみている。

▽米ドル/円の日足チャート

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(画像=羊飼いのFXブログ)

▽ユーロ/米ドルの日足チャート

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(画像=羊飼いのFXブログ)

▽ユーロ/円の日足チャート

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(画像=羊飼いのFXブログ)

※当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。