この記事は2023年12月7日(木)に「羊飼いのFXブログ」で公開された「神田卓也氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。
2023年12月7日(木)の午前10時時点に外為どっとコム総合研究所の神田卓也さんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。
神田卓也
株式会社外為どっとコム総合研究所取締役調査部長上席研究員。1987年福岡大学法学部卒業後、第一証券を経て、1991年メイタン・トラディション入社。インターバンク市場にて、為替・資金・デリバティブ等の取引業務を担当し、国際金融市場に対する造詣を深める。2009年7月外為どっとコム総合研究所入社。
現在の為替相場の傾向や相場観
昨日6日(水)は米11月ADP全国雇用者数が予想を下回ったが、ドル売りの動きは限定的だった。今週に入り、米ドル/円の値動きが明らかに鈍っている。先週は約3円、先々週は約2.8円の値動きがあったが、今週はこれまで約1.2円しか動いていない。
明日8日(金)の雇用統計、来週12日(火)のCPI、14日(木)日本時間未明のFOMCと続くビッグイベントを前に、市場はひとまず様子見姿勢に傾いており、11月後半以降に広がった米国の早期利下げ見通しが正当な観測かどうかを、これらの結果から見極めたいとのムードが強いようだ。
現在の為替相場の戦略やスタンス
米ドル/円は本日7日(木)も方向感に乏しい値動きが続くと見られる。
NY市場で発表される米新規失業保険申請件数や米11月チャレンジャー人員削減数など米雇用関連の統計が注目されるが、昨日6日(水)のADP全国雇用者数と同様に米ドル/円相場の決め手にはなりにくいだろう。
▽米ドル/円の日足チャート
※当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。