この記事は2023年12月18日(月)に「羊飼いのFXブログ」で公開された「竹内のりひろ氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。


FXトレード戦略
(画像=fidaolga/stock.adobe.com)

2023年12月18日(月)の8時時点に現役トレーダーの竹内のりひろさんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。

竹内のりひろ
1990年、カナダ系の銀行で為替ディーラーになる。HSBCでは米ドル/円のチーフトレーダーを務めるなど20年以上にわたって為替市場の第一線で活躍。現在は個人トレーダーとして自己資金を運用するほか、情報配信を行なう

現在の為替相場の傾向や相場観

先週1週間の主要通貨の対ドルでの騰落は、全ての通貨が上昇となり、ドルは全面安の展開で引けた。FOMCがまさかの緩和バイアスに転じ、完全にゲームチェンジャーとなった。

金利市場では2024年の米国の利下げを一段と大きく織り込み、10年国債金利の週間の変化では、コロナショック以来3年9か月ぶりの低下幅をきざんだ。

BOE(イングランド銀行)やECB(欧州中央銀行)が早期の利下げは時期尚早とけん制したことも、こうしたドル売りの流れを後押しする。

現在の為替相場の戦略やスタンス

年末が迫るなか、日銀の金融正常化の観測が一段と高まっている。正副総裁からの地ならしととれる発言に加え、先週発表の日銀短観は大企業製造業を含め企業の景況感は改善、来年の春闘の結果を待たずに、マイナス金利の解除の観測が高まっている。

今年7月は、日銀金融政策決定会合の結果発表当日の朝に日経電子版がリーク記事を流し、ほぼそれに近い結果が発表された。こうした経緯を踏まえ、市場参加者は一寸気の抜けない状況に直面している。マイナス金利の解除は年明け以降と読むが、明日19日(火)は出たとこ勝負に徹するつもりだ。

今週は米ドル/円で138.50~145.00円、ユーロ/米ドルで1.0800~1.1000ドル、ユーロ/円で152.00~158.50円とみている。

▽米ドル/円の日足チャート

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(画像=羊飼いのFXブログ)

▽ユーロ/米ドルの日足チャート

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(画像=羊飼いのFXブログ)

▽ユーロ/円の日足チャート

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(画像=羊飼いのFXブログ)

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