この記事は2024年2月14日(水)に「羊飼いのFXブログ」で公開された「井口喜雄氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。
2024年2月14日(水)の午後13時すぎにトレイダーズ証券の井口喜雄さんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。
井口喜雄
トレイダーズ証券市場部ディーリング課。認定テクニカルアナリスト。1998年より金融機関に従事し、ディーリング業務に携わる。2009年からみんなのFXに在籍し、ドル円や欧州主要通貨を主戦場にディーリング業務を行う。ファンダメンタルズからみた為替分析に精通してるほか、テクニカルを利用した短期予測にも定評がある。
現在の為替相場の傾向や相場観
昨日13日(火)に発表された米CPIは前年同月比で3.1%、コア指数も3.9%といずれも市場予想を大きく上回る結果となった。米10年債利回りは4.3%台まで上昇し、米ドル/円も大台の150円台へ突入。
なお、本日14日(水)朝方、神田財務官から「必要があれば適切に対応する」「日銀とは密接に意思疎通を図っている」と早速円安けん制発言が入った。150円台にいるうちは当局からのヘッドラインに耳を傾けながらになりそうだ。
現在の為替相場の戦略やスタンス
米ドル/円は一段上のレンジに入り、次のターゲットは昨年高値の151.90円になるだろう。もちろん、150円からは介入を意識したトレードになるが、先週、内田日銀副総裁から「どんどん利上げをしていくようなパスは考えにくい」との発言からある程度の円安は容認していくのかもしれない。
口先介入やマイナス金利解除時期、テクニカル的なスピード調整等、ここから下押しする局面はあるだろうが、地合いが変わらない限り、下がったところは積極的に拾っていきたい。
▽米ドル/円 の日足チャート
※当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。