3期連続で低下
神戸物産は2024年10月期に、売上高4980億円(同7.9%増)、営業利益310億円(同0.9%増)を見込む。
2024年10月末までに業務スーパーを35店舗純増させ、店舗数を1083店舗とすることなどで増収を目指すが、為替の変動や物流費の上昇などの影響で、営業利益はほぼ横ばいに留まる。
これに伴って、2024年10月期の営業利益率は前年度より0.43ポイント低い6.22%となり、3期連続で低下する見込みで、予想通りに推移すればPPIHに営業利益率で逆転を許すことになる。
追い風の中の攻防の行方は
食料品をはじめとする物価高に伴い、消費者の低価格商品に対するニーズは高まっており、3社には追い風が吹いている状態。
この風にうまく乗ったPPIHが独走態勢を固めるのか。それとも、3社の中では、もともと本業で稼ぐ力の強かった神戸物産が、再び営業利益率でPPIHを上回ることができるのか。
さらに業績予想の上方修正時に「当社が持つ優位性である競合他社との価格差がより顕著となった」とする大黒天物産が、一段と消費者の支持を集めることができるのか。
追い風の中の攻防は、どのような結果にたどりつくだろうか。
文:M&A Online